イオン株式会社(AEON CO.,LTD./8267)の株価が好調を維持し、今年に入り株価が2倍となる「ダブルバガー」を達成しています。11月26日の東京株式市場では終値2868円、さらに翌27日には2877.5円(前日比+0.66%)まで上昇し、株式分割後の上場来高値圏での推移が続きました。小売株全体が伸び悩むなか、イオンは“勝ち組”として存在感を高めています。
▼イオン 株価推移(2025年1月〜11月27日)

イオン 株価推移(2025年1月〜11月27日)
特に最近の伸びが顕著ですよね。
イオン株好調の理由について、以下にて詳しく見ていきましょう!
小売業界で突出するパフォーマンス
東証の業種別「小売業」指数の年初来上昇率は16%にとどまる一方、ライバルであるセブン&アイ・ホールディングス(3382)は年初来で14%下落しています。
こうした中でイオンは、時価総額でも8月にセブン&アイを逆転し、株価パフォーマンスは際立っています。
株価上昇を支える3つの主要要因
① 好業績への評価
10月に発表した2025年3〜8月期の連結決算では、
・営業収益:前年同期比 +4%
・営業利益:同 +20%(過去最高)
特に利益率の高いPB「トップバリュ」が売上12%増の5907億円と業績を牽引しました。
また、
・セルフレジ導入による人員転換
・電子棚札の導入による価格調整の効率化
といった店舗運営コストの削減も利益率を押し上げています。
② 信用売りの買い戻し(ショートカバー)
イオン株の信用倍率は0.27倍(売り越し)と売り残が大きい状態が続いていました。
PERは約200倍と高いため、調整を見込んで空売りする投資家が多かったものの、株価が予想に反して上昇したことで買い戻しが発生し株価を押し上げる要因になっています。
③ イオングループ再編への期待
12月には、
・ツルハホールディングス(3391)
・ウエルシアホールディングス(3141)
が株式交換を通じて経営統合し、イオンがツルハHDを連結子会社化する予定です。
これにより、
・PB商品の共同開発
・サプライチェーンの効率化
・ドラッグストア事業の一体運営
など、グループ全体のシナジー効果が期待されています。
個人投資家を惹きつける強力な株主優待
イオンの株主の約30%は個人投資家で、長期保有する層が多い点も株価の下支えとなっています。
特に人気なのが「オーナーズカード」で、例:100万円の買い物 → 3万円がキャッシュバックなども人気の秘訣かもしれません。

2025年9月1日の株式3分割により最低投資金額が下がったことで、新たな投資家層の参入も進んでいます。
消費環境とのマッチング
国内では実質賃金が9カ月連続でマイナスになるなど、家計は節約志向が強まっています。
その結果、
・低価格商品に強いイオン
・高付加価値戦略のセブン&アイ
という構図で、消費者ニーズをつかんだイオンに追い風が吹いています。
専門家は、「インフレ下ではイオンの低価格戦略が最大限に生きる」と指摘し、今後も強みが持続する可能性を示唆しています。
投資家としての注目ポイント
投資家にとって、イオン株は
・成長性(業績・再編シナジー)
・安定性(優待・個人投資家層)
・マクロ環境(節約志向)
の3つが揃った銘柄といえます。
今後の注目点は、
・PB商品のさらなる強化
・グループ再編の成果(ツルハ+ウエルシア)
・個人消費の動向とインフレ影響
・利益率改善の持続性
などが挙げられます。
イオンは、「低価格戦略 × PB成長 × 再編期待 × 売り方の買い戻し」という複数の要因が重なり、小売セクターの中でも圧倒的な強さを見せています。
小売業界で数少ない“勝ち組”企業として、投資家からの注目は当面続くのではないでしょうか。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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