キオクシアHD、株価が大幅反落 —— AI関連株の過熱警戒と米ハイテク安が波及

キオクシアHD、株価が大幅反落 —— AI関連株の過熱警戒と米ハイテク安が波及 株式劇場

キオクシアホールディングス株式会社(キオクシアHD/KIOXIA Holdings Corporation)の株価が11月21日、大幅に反落しました。一時は前日比ー1,995円(ー17.60%)安の9,340円まで売り込まれる場面があり、終値も10,030 円と前日比1,305円(-11.51%)安と急落し、値下がり率ランキングで4位となりました。

▼キオクシアHD 株価推移(2025年11月20日〜21日)

キオクシアHD 株価推移(2025年11月20日〜21日)

キオクシアHD 株価推移(2025年11月20日〜21日)

キオクシア株急落の背景には、工場を共同運営し株価連動性が高い米サンディスク株の急落があります。前日の米国市場においてサンディスクは20%超の下落となり、その影響がキオクシアにも波及しました。サンディスク安の要因としては、エヌビディアが市場予想を上回る決算を発表したにもかかわらず株価が失速し、AI関連株全般に過熱感が意識されたこと、さらに米利下げ期待の後退などが挙げられます。以下に詳しく見ていきましょう!

11月の上場来高値から下落基調が鮮明に——決算が市場予想を下回る

キオクシア株は、11月11日に上場来高値となる1万4,405円をつけた後、13日に発表された2025年7〜9月期決算が市場予想を大幅に下回る減収減益だったことを契機として、下落基調が強まっています。
さらに、株価のテクニカル面では、短期トレンドを示す25日移動平均線(20日時点:10,133円)を明確に割り込んだことで、投資家の下値不安が強まり、売りが増加したとみられます。

一方で長期成長期待は依然として根強い——AI推論向けNAND市場が急成長へ

足元の株価は調整局面にありますが、AI向け需要による長期的な成長期待は引き続き根強い状況です。
AIの普及に伴い、推論処理が増えるサーバー市場では、記憶装置として主力のNAND型フラッシュメモリーを搭載するSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)需要が拡大しています。そのため、中長期的にはキオクシアの収益環境は改善するとの見方が多く、市場参加者の押し目買いも1万円割れでは活発に入っているようです。
また、岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは20日付リポートで、
「AI推論向けNAND市場は年率7割で成長するとの見方があり、競合に比べ転送速度やビット密度の面で優位性を持つキオクシア製品は推論分野で競争優位を確保する可能性が高い」
と指摘しました。さらに同氏は、来期の業績拡大を見込み、目標株価を1万5000円から1万6200円へ引き上げています。

今後の焦点——AI関連株調整の影響度と業績回復ペース

短期的には、AI関連株全体の過熱感を背景とした調整局面が続く可能性があります。また、米金利動向や米ハイテク株の値動きがキオクシアの株価に与える影響も大きいでしょう。
一方、中長期ではAI向けストレージ需要の拡大という追い風を受け、業績回復ペースが市場期待に沿うかどうかが注目されます。特に、AI推論の普及が加速する2025年以降のメモリー市場の成長が、キオクシアの株価を押し上げる要因となる可能性があります。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Kioxia HD Shares Tumble on Renewed AI Sector Concerns and U.S. Tech Sell-Off

Kioxia Holdings saw its stock price fall sharply on November 21, declining as much as 17.6% intraday before closing down 11.5% at ¥10,030. The drop was triggered by a steep sell-off in SanDisk—its U.S. partner in jointly operated factories—which fell over 20% in the U.S. market. Investor sentiment weakened following a slowdown in NVIDIA’s share price despite strong earnings, reigniting concerns over overheating in AI-related stocks. Expectations for U.S. rate cuts have also receded, adding further pressure.

Kioxia shares have been trending downward since hitting an all-time high of ¥14,405 on November 11. Its July–September FY2025 earnings, announced on November 13, significantly missed market expectations with notable declines in revenue and profit. The stock has also slipped below its 25-day moving average, amplifying downside concerns among investors.

Despite the near-term correction, long-term growth expectations remain intact. Demand for NAND flash memory used in SSDs continues to rise as AI adoption expands and inference workloads increase. Analysts point to Kioxia’s competitive strengths in transfer speed and bit density in AI inference applications. Iwai Cosmo Securities upgraded its price target from ¥15,000 to ¥16,200, citing strong projected growth in the AI-related NAND market.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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