政治と株価 日銀利上げでも株高が進む理由とは――投資家が読み解く市場の本音
日銀が追加利上げを決定した直後にもかかわらず、東京株式市場では日経平均株価が大幅に上昇し、5万円台を回復した。背景には、植田和男総裁の記者会見が市場にハト派的と受け止められ、急激な金融引き締めへの警戒感が後退したことがある。中立金利の水準が示されなかったことで、利上げは緩やかに進むとの見方が広がった。株高を主導したのはソフトバンクグループや東京エレクトロンなどのAI関連株で、金利上昇を上回る成長期待が評価された。加えて、官民連携による国産AI開発構想も中長期の追い風となった。長期金利は上昇しているものの、実質金利は依然として低水準との認識が強く、金融政策を巡る不透明感の後退と相まって、投資家心理の改善が株高を支えている。