脱炭素

株式劇場

【IHI 決算発表】原子力・航空エンジン需要が牽引し受注高は過去最高へ! ― 「未来の売上」を示す受注残が急拡大、市場は構造転換を高く評価 ―

IHIは2026年3月期の受注高見通しを前期比11%増の1兆9400億円へ上方修正し、過去最高を更新する見込みです。原子力を中心としたエネルギー分野の需要拡大が主因で、脱炭素の流れやデータセンター向け電力需要の増加が追い風となっています。業績予想は据え置いたものの、航空エンジンのスペア部品販売が堅調で収益基盤は安定。足元の売上は一時的に減少しましたが、将来の成長を示す受注残の積み上がりが評価され、株価は大きく上昇しました。
次世代エネルギー関連株

出光興産、全固体電池材料で「量産」へ踏み込む——トヨタEV計画を追い風に脱炭素収益源を育成

出光興産は、全固体電池向け材料である固体電解質を製造する大型実証プラントの建設を千葉事業所で開始しました。2027年中の完工を予定し、生産能力は年数百トン規模です。製造した固体電解質は、トヨタが2027~28年に実用化を目指すBEV向け全固体電池に供給される見通しです。石油精製の副産物である硫黄成分を原料に活用し、脱炭素社会に対応した新たな収益源として育成します。投資額は数百億円規模で、NEDOの支援対象にも採択されています。
次世代エネルギー関連株

伊勢化学工業、1対10の株式分割!――国策ペロブスカイト太陽電池銘柄として投資家層拡大へ

伊勢化学工業は、1株を10株に分割する株式分割を発表しており、基準日は2025年12月31日(実質12月30日)で、投資単位を引き下げ、流動性向上と投資家層の拡大を狙う。同社は第3四半期累計で売上高が前年同期比22.1%増、営業利益が29.8%増と好調で、配当や通期業績予想の上方修正も同時に示した。世界トップクラスのヨウ素メーカーとして、医療、電子材料、農業など幅広い分野で安定需要を確保している点が強みだ。加えて、次世代太陽電池とされるペロブスカイト太陽電池向け材料としての期待も高まっており、耐久性などの課題は残るものの、国策としての脱炭素支援を背景に中長期的な成長ストーリーが意識されている。
次世代エネルギー関連株

三菱重工「蒸気加熱×アンモニア分解」で純度99%水素をパイロット製造──水素キャリア市場で“分散型”の主導権狙う

三菱重工業は2025年12月10日、長崎のパイロットプラントで、蒸気を加熱源としてアンモニアを分解し、純度99%の水素製造に成功したと発表しました。蒸気加熱方式によるパイロットスケールでの水素製造は世界初とされます。新システム「HyMACS」は、従来の燃焼炉を使わず、工場や発電設備の余剰蒸気・排熱を活用できる点が特長で、運転コストを最大約2割削減できる見通しです。三菱重工はアンモニアを水素キャリアとした分散型水素供給を狙い、NEDO支援のもと実証を進め、2030年度前後の商用化を目指しています。エネルギー転換分野での成長戦略として、投資家の注目が集まります。
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東洋エンジニアリング「深海レアアース×脱炭素」で再評価期待

東洋エンジニアリングは、深海レアアース開発と脱炭素インフラという国家戦略級のテーマを背景に、中長期での再評価が期待されています。足元では資材高騰によりEPC事業の採算が悪化し減益が続いていますが、燃料アンモニアやSAF、グリーンメタノールなど次世代燃料の需要拡大を追い風に、長年培った合成技術を活かした脱炭素関連案件が今後の収益ドライバーとなる見通しです。また、JAMSTECと取り組む深海レアアース泥の回収技術は世界でも前例がなく、地政学リスクの高まりとともに「オプション価値」を持つ戦略的資産として注目されています。非EPC比率の向上、大型脱炭素案件の受注、レアアース技術の進捗が株価を左右する重要指標となります。