クボタ株、PER・PBRで過去5年最安値圏!ブラックロック買い増しで浮上の契機となるか
国内農業機械最大手であり、世界第3位のシェアを誇る株式会社クボタは、農業用トラクターを中核に、建設機械や水環境関連設備を展開する総合機械メーカー。海外売上高比率は約80%に達し、近年はインドやアフリカなど新興国市場での拡大を目的に現地企業の買収を進めています。人口増加や気候変動を背景とする農業生産性向上ニーズの高まりから、長期的な市場機会は大きいと思われます。一方、2023年には過去最高益を記録したものの、直近では減速が鮮明となっています。株価は2023年以降下落基調にあり、直近の配当利回りは3%未満と物足りない水準にとどまっています。ただし、PERおよびPBRは過去5年間で最安値圏にあり、バリュエーション面では投資妙味が高まりつつあるとも言えます。株価は割安感が残っています。注目すべきは、世界最大級の資産運用会社であるブラックロックが7月15日にクボタ株を買い増した点です。過去の株価推移を分析してみると、クボタ株は金融緩和局面で上昇し、金利上昇局面で下落する傾向が鮮明。農業機械は多額の資本投資と長期サイクルを伴うため、住宅市場同様に低金利局面で需要が喚起されやすい。現在は世界的な高金利環境下で需要が抑制されていますが、今後利下げ局面に入れば再び成長加速が期待されます。現在、アメリカでは利下げ方向に変化する可能性が濃厚となっており、これはクボタのアメリカでの事業にプラスに働くのではないでしょうか。ブラックロックもこうした背景に着目して買い増ししているのかもしれません。