AI株相場はキオクシアから「主役交代」でさらに進化! 半導体・電線・MLCC・製造装置へ海外マネー流入続く

AI株相場はキオクシアから「主役交代」でさらに進化! 半導体・電線・MLCC・製造装置へ海外マネー流入続く 半導体関連銘柄

AI関連株が日本市場をけん引、日経平均は3日続伸

東京株式市場ではAI(人工知能)関連銘柄を中心とした力強い上昇基調が続いています。7月1日の日経平均株価は前日比412円高(0.6%高)の7万474円と3日続伸しました。
この日の市場では、韓国株安の影響などからキオクシアホールディングスが下落したものの、その一方でSCREENホールディングス、イビデン、太陽誘電など他のAI・半導体関連株が買われ、市場全体を支える展開となりました。
注目すべき点は、一部の人気銘柄が下落しても、AI関連セクター全体には資金流入が続いていることです。

▼キオクシア株価推移(2026年6月22日~7月1日)

キオクシア株価推移(2026年6月22日~7月1日)

キオクシア株価推移(2026年6月22日~7月1日)

▼太陽誘電 株価推移(2026年6月22日~7月1日)

太陽誘電 株価推移(2026年6月22日~7月1日)

太陽誘電 株価推移(2026年6月22日~7月1日)

市場では「AI相場の持続力」が改めて意識されています。
以下にて深堀していきましょう!!

「AI一極集中」でも主役は次々と交代

今回のAI相場の最大の特徴は、特定企業だけが上昇しているわけではない点です。
4月頃まではフジクラを筆頭とする「電線3兄弟」がAIデータセンター向け需要への期待から大きく買われました。しかし5月にはフジクラが慎重な業績見通しを示したことで急落。その後、市場の資金は村田製作所をはじめとするMLCC(積層セラミックコンデンサー)関連へと移りました。
さらに現在では、SCREENホールディングスや東京エレクトロンなど半導体製造装置メーカーが再び相場の主役となっています。
このように、電線、MLCC、半導体製造装置、半導体材料、半導体部材といったAIサプライチェーン全体で資金が循環しており、一つのテーマ内で主役が次々に入れ替わる構図が形成されています。
これが日本株市場のAI相場が長期化している大きな要因といえます。

日本ならではのAIサプライチェーンの厚み

海外投資家が日本株へ資金を振り向ける背景には、日本企業がAIサプライチェーンのあらゆる工程を担っている点があります。
韓国市場ではサムスン電子やSKハイニックスなどメモリー半導体企業への依存度が高い一方、日本には、半導体製造装置、電線、MLCC、電子材料、化学素材、精密部品など、多数の世界トップクラス企業が存在します。
AIインフラの整備が進めば進むほど、これら企業に広く恩恵が及ぶため、日本市場全体がAI投資の受け皿になりやすい構造となっています。

「隠れAI銘柄」にも資金流入

最近では従来AI関連と見なされていなかった企業にも投資資金が流れ始めています。
代表例として、前記事でもお伝えした味の素TOTOなどが市場で「隠れAI・半導体関連銘柄」として評価され始めています。
味の素は半導体パッケージ用絶縁材料「ABF」がAI向け高性能半導体で不可欠な素材として需要が急拡大しており、株価は上場来高値圏まで上昇しています。
このようにAI需要が日本企業の様々な分野へ波及していることから、投資対象が半導体メーカーだけでなく、素材・化学・設備・部材メーカーへも広がっています。

◎関連記事:
味の素、AI半導体需要で上場来高値更新!食品株から“AI関連銘柄”へ
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機関投資家も「AIテーマは外せない」

ニッセイアセットマネジメントでは、株価が大きく上昇した大型AI銘柄の保有比率を調整する一方、AI関連事業を一部持つ「周辺銘柄」へ投資を広げているといいます。
同社では「AIは安全保障にも関わる長期テーマであり、たとえ一時的に割高になっても投資対象から外すことはできない」との見方を示しています。
AIは一過性のブームではなく、国家戦略や産業政策とも結び付く巨大テーマとなっており、機関投資家の長期資金も引き続き流入している状況です。

海外マネーは今年10兆円超が日本株へ

日本株市場を支えているのは海外投資家です。
海外投資家は年初から累計で10兆円を超える日本株を買い越しており、その投資先の多くがAI関連銘柄となっています。
野村証券の分析では、外国人保有比率が高い銘柄の中でも、過去1年間の株価上昇率が高かったAI関連銘柄ほどさらに買われる傾向が確認されています。
つまり現在の日本株高は、日本経済全体への期待というよりも、「日本のAI関連企業への集中投資」が相場を押し上げている可能性が高いとの見方が強まっています。

一方で小売など非AI株には資金流入せず

市場全体を見ると、小売などAI以外のセクターへの資金シフトはほとんど確認されていません。通常、循環物色が市場全体に広がる局面では、小売株などにも資金が流れるものですが、現状では、AI関連銘柄の中だけで資金が循環している状況が続いています。
そのため、AIテーマが強いうちは日本株全体も堅調に推移する可能性がありますが、仮に世界的にAI投資への期待が大きく後退した場合には、日本株市場から海外資金が一斉に流出するリスクも残されています。

今後の投資ポイント

今回のAI相場は、単なる半導体ブームではなく、日本企業が持つ広範なAIサプライチェーン全体への評価が高まっていることを示しています。
電線、電子部品、半導体製造装置、素材メーカーなどへ資金が次々と循環する構図は、相場の過熱感を吸収しながら上昇トレンドを維持する要因となっています。
一方で、日本株全体が買われているわけではなく、依然としてAI関連銘柄への集中度は極めて高い状況です。今後も海外投資家の資金動向やAI投資ブームの持続性が、日本株市場全体の方向性を左右する最大のポイントとなりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

AI Rally in Japan Gains Strength as Market Leadership Rotates

Japan’s AI-driven stock rally remains resilient as investors rotate funds within the AI supply chain rather than shifting to other sectors. On July 1, the Nikkei 225 rose for a third consecutive session, supported by gains in semiconductor-related stocks such as SCREEN Holdings, Ibiden, and Taiyo Yuden.

Market leadership has shifted from power cable makers to MLCC manufacturers and now back to semiconductor equipment companies, helping sustain momentum while easing valuation concerns.

Global investors continue to favor Japan because of its broad AI ecosystem, spanning semiconductor equipment, electronic components, materials, and specialty chemicals. “Hidden AI” beneficiaries such as Ajinomoto have also attracted strong buying interest.

Foreign investors have purchased more than ¥10 trillion of Japanese equities this year, with AI-related companies accounting for much of the inflow. However, non-AI sectors such as retail and financials have yet to see meaningful investment, highlighting the market’s heavy dependence on the long-term AI investment theme.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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