東京地下鉄(東京メトロ)が本日2024年10月23日、東京証券取引所プライム市場に上場しました。祝上場!! 私のように東京近隣で暮らしている人にとっては慣れ親しんだメジャーな鉄道網。世界最大級の地下鉄網運営会社の上場とあって、話題となり、競争倍率は15倍超えの人気ぶりを見せていた企業。遂に上場初日を迎え、初値も気になるところです。
私自身、IPOの抽選にチャレンジしたものの外れてしまいましたが、上場後の安いタイミングで購入しようと思い、虎視眈々と狙っているところです。ちなみに、今回のIPO抽選は、大手証券会社(野村證券・みずほ証券・SMBC・大和証券)で応募したほうが有利だったようです。(割当が大手4社で78%あり、ネット証券はすべてあわせても14%。)私自身、ネット証券を利用しており(DMM証券と松井証券)、日頃の活用は便利なんですけどね。
さてさて、売り出し価格は仮条件上限の1,200円で決定した東京メトロ株。上場初日を迎え、前場スタート前から、私は気になって板をウォッチしておりました。
8:30頃、すでに気配は1,600円を超えていて、公開価格を400円も上回っていました。さすがの人気ぶりを実感。果たして、前場会場後、初値はいくらになるか、、私はハラハラしながら見守っておりました。

東京メトロ株 上場当日(2024年10月23日)8時30分頃の板情報
そして、遂に前場スタート時間の9時を迎えました。
超人気銘柄とあって、1分すぎ、2分すぎ、10分すぎ、なかなか値がつきません。板を見てみると、特売の数も大きく、1,200円台まで下げてきていました。私は一瞬、「公開初日にまさかの公開価格割れ?IPO当選者よりも、むしろお得に買えるチャンス到来か?」と思い、ワクワクしてきましたw
そして、20分が経過。まだ値段がつきません。板を見てみると、気配は1,300円を超えてきます。私は「やはり、それなりの価格がつくよね」と思い、静観。
そして、遂に30分が経過。まだ値がつきません。これほど、初値決定への道が遠いとは…(汗.
40分が経過しても、まだ待機中。ここまで待っている私もどうかと思いますが…w 板を見ると、気配は1,400円を超えています。「結果的に8時半頃の1,600円に近づいたところで、値がつくのかな?」と、私は思い始めました。
そして、50分が経過。まだ待機中。板を見ると、1,500円台へ。やはり、買い優勢ですね。X(Twitter)を見てみると、いつもの株主の皆さんが騒いでおりますw
時計を見ると、10時に。遂に1時間が経過。まだ値がついておらず、板を見ると、1,560円くらいまで上昇中。「やはり、8時半頃の価格になったところで、落ち着くのかな」と。
そして、10時をまわって、遂に値が付きました!!(感動。
注目の初値は、 1,630円。
初値騰落率は、+35.83%と非常に高い上昇率となりました。
直近10年間の大型IPOの中では、第3位の高騰ぶり。
ご参考までに【直近10年間の大型IPO初値騰落率】を以下に掲載。
2位:LINE(+48.48%)
3位:東京メトロ(+35.83%)
4位:かんぽ生命保険(+33.13%)
5位:九州旅客鉄道(+19.23%)
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その後も東京メトロの株価は グングン上昇し、1,700円台を突破!! やはり、超人気銘柄だけのことはありますね。これで東京メトロの時価総額は1兆円の大台に乗ったことになります。

東京地下鉄(東京メトロ)上場初日の株価チャート。2024年10月23日10:00〜10:30頃までの初速。
公開価格 1,200円で計算していた時は、配当利回りが3.3%程が見込まれて、高配当銘柄と言われておりましたが、上場後、1,700円台となると、配当利回りは2%台前半となってしまいました。私は、しばらく静観し、手頃な価格になってくるまで待機してみます。
本日 上場初日の終値は、1,739円。PERは19.3倍で、東京プライム市場上場企業の平均は 16.7倍なので、やや高め。さらに、同業他社と比べてもやや高めです。19.3倍とは、現在の株価で計算した場合、投資回収に19年以上かかることを意味します。それだけ期待が高まっているという意味でもあるとは思いますが、適正価格は、もうすこしお安めかと。今後の株価に関しては、緩やかに適正価格へと近づいていくと思われます。まあ、長期的な視点で見れば、新規事業に着手して事業拡大すれば、さらに価値が上がるので、現状の株価以上の価値になる可能性は十分あるとも言えます。何しろ、現状は、鉄道運輸業が売上の91%を占めており、その他の事業売上が少ないので、不動産事業などなど、着手する可能性は高いでしょうね。実際に本日の記者会見でも、山村明義社長が「鉄道一本足では危機に対して強靭な経営とは言えないので、鉄道事業以外の柱も持っておくべきだというのは痛感しています。具体的には不動産とか流通とか。」と語り、多角化への意欲を見せました。
いずれにしても、今回、IPO当選した方はおめでとうございます!! 1,200円で買った、初日に1,700円を超え、早くも500円以上の利益が出ているのですから。単元株(100株)購入した方は 5万円の利益、1,200万円分購入した方は、500万円利益ですから、サラリーマンの平均年収くらいになりますよね。そう考えると、すごいインパクトだな、と。もちろん、IPOには、東京メトロのような順調な企業ばかりではないですが、しっかり見極めれば、これだけで立派な活動でもあるな、と。
つくづく、IPO抽選で外れたことの悔しさを実感。。「やはり、IPO狙い用に大手証券会社の口座も作っておこうかな」と、私は思いました。IPOに関しては、大手で割当が多く、たくさんの当選が出る傾向があるようですから。日頃の取引はネット証券で、IPOの時は野村證券などの大手で勝負をかける。その戦略でいこうか、と。
(追伸)東京メトロ上場初日のテスタ氏のトレード
本日の東京メトロの株取引といえば、「IPO当選者が売り抜けて喜んでいる」パターンがほとんどかな、と思っていたのですが、デイトレードしている猛者もおりました。有名なテスタ氏です。彼によると、1回目の購入タイミングは「1,760円をつけた後、1,700円くらいまで落ちてきて横横になったあたり」、そして、2回目のタイミングは「後場寄り付近」とのこと。後場寄り付近で買ったのは、「場中で売ってくる勢が売り終わったかな」と思ったタイミングだから、だそう。合計 75万株を購入し、平均取得額 1,728.2円。売却額の平均が、1,733.4円。ということで、1株あたり5円の利益で、合計プラス446万円の利益とのこと。彼ほどの資産家だからこそ、スケールメリットを活かせているとも言えますが、さすがだな、と感心しました。
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