東京地下鉄(東京メトロ)の新規株式公開(IPO)の抽選結果が、いよいよ本日10月15日の夕方発表となりました。SNSでは当選した方々が喜びの投稿をされており、その人気ぶり、盛り上がりを実感します。私自身もチャレンジしたものの外れてしまいましたが(涙。それもそのはず、競争率も高かったようで。個人分が約10倍超、国内機関投資家分が20倍以上、海外機関投資分は30倍超えで、トータル 15倍超えの競争率だったそうです。
人気の理由について以下にて考えてみます。
・東京メトロの鉄道事業の安定性・成長性もあります。人口減少が著しい日本ではありますが、東京への人口集中度は高く、海外からのインバウンドもあります。
・東京メトロは多くの方々が利用するメジャーな鉄道で、知名度の高さもありますし、6年ぶりの大型上場ということで話題性があったこと。
ちなみに、どの企業から6年ぶりなのかというと、、2018年12月19日に東京証券取引所市場に上場した、通信大手 ソフトバンク以来。
本日発表された、東京メトロ 1株当たりの売り出し公開価格は 1,200円。これを軸に考えると、10月23日に東証プライム市場に上場する際、売り出し規模は3,486億円、上場時の時価総額は6,972億円の規模になります。
(なお、事前に出されていた仮条件では、公開価格は1,100-1,200円とされていましたが、仮条件に基づいて投資家などを中心に需要を積み上げる需要申告(ブックビルディング)をしたところ、申告された需要が 売り出し株数を大いに上回る数だったため、上限の1,200円に決まったのだそうです。)
・さらに、東京メトロが配当性向目標 40%以上を掲げていて、配当利回りは 3.3%程が見込まれるので、高配当であることも人気の理由でしょう。通常の鉄道各社と比べても高いですよね。
・また、株主優待として、駅構内で運営するそば店のかき揚げ無料券がつくこともSNSで話題になっておりました。そばに入れて食べるかき揚げって美味しいですよね。移動中に駅構内の立ち食いそば屋で食べると、また格別の美味さを感じるものです。まあ、私が「東京メトロが”商売上手だな”」と思ったのは、かき揚げは無料でも、かき揚げを食べるためには、ほとんどの方はお蕎麦も頼むでしょうから、結果的に売上にも繋がるところ。

かき揚げの入ったそば/東京都内にて。撮影:STOCK EXPRESS (Photographer: SHUN)
さてさて、今後のスケジュールですが、明日10 月16 日(水)〜10 月21 日(月)までが申込期間。ここで当たった方が買います。その後、10 月23 日(水) に晴れて東京証券取引所に上場予定。
上場直後は高い水準で動くと思われます。私は、上場後の動きを見極めつつ、お手頃な水準まで来たタイミングで手にできるよう待ち構えていきたいと思います。なにしろ、今年話題の上場企業 タイミーも上場時は高値へと突き進みましたが、現在ではお手頃な水準になっていますし。あきらめずにチャンスを見出したいものです。
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