高市氏の自民党総裁選勝利で株高・円安加速！「高市トレード」再燃

「高市トレード」再燃、関連銘柄に買い集中

10月4日投開票の自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことを受け、本日10月6日午前の東京株式市場では、前場を終えて日経平均株価が大幅に続伸し47,800円を上回り、上昇中。早くも史上最高値突破！前週末につけた最高値（45,769円）を大きく上回り、2,000円を超える上げ幅に。高市総裁就任で、案の定の株高となりましたね。積極的な財政出動や金融緩和推進が予想されることから、市場はポジティブにとらえているようで、買いが進んでいるようです。円安が加速したことから、輸出株も大きく伸びており、日経平均を牽引するトヨタ自動車は6%を超える上昇。

株式市場では「高市トレード」と呼ばれるテーマ株物色が活発化しています。
防衛産業関連では、三菱重工業が15%高、IHIが16%高を付けるなどの大幅上昇。そして、助川電気工業（7711）や木村化工機（6378）などの核融合関連株がストップ高買い気配となったほか、FFRIセキュリティ（3692）やサイバーセキュリティクラウド（4493）などのサイバー関連株も急伸しています。さらに、量子コンピューター関連のフィックスターズ（3687）、エヌエフホールディングス（6864）、宇宙関連のQPS研究所（5595）も大幅高を演じています。昨日の記事（自民党 高市新総裁の「サナエノミクス」は「アベノミクス」路線復活か！？）での想定通りのセクターが伸びておりますね。

なお、銀行株売り傾向も見られます。高市氏の政策の方向性から日銀の追加利上げが遠のくとの予想からでしょう。一方、不動産株買いの傾向も。これは、不動産業種が有利子負債が多く、低金利の恩恵を受けるとの見方からでしょうね。

市場では「女性初の首相誕生への期待」や「財政拡張政策への思惑」が短期資金を呼び込み、成長分野や経済安全保障関連の銘柄が買われる展開となっています。

【追加】
▼日経平均株価 推移（2025年10月1日〜6日）

日経平均株価 推移（2025年10月1日〜6日）

日経平均株価 本日の終値は47,944.76円。前日比プラス2,175.26円。この勢いですと、年内5万円の王台に乗る可能性も出てきましたね。ちょうど1年前、石破氏就任の際の”石破ショック”では、2,000円以上下落したので、真逆ですね（笑。
後場には銀行株も上昇し始め、我が三菱UFJも前日比プラスに。

ちなみに、日経平均の上昇幅では、本日がなんと歴代4位。
【日経平均株価 上昇幅ランキング ベスト10】

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結構、最近のものが多いですよね。

円安が急速に進行、1ドル＝149円台後半に

また、外国為替市場では円安が進行しました。6日早朝のオセアニア市場では、一時1ドル＝149円台後半まで進行。市場では小泉進次郎氏の勝利を見込む向きが多かったことから、高市氏の勝利はサプライズと受け止められています。積極財政を掲げる同氏の政策姿勢が意識され、日銀による10月利上げ観測が後退したことも円売りを誘発しました。前週末のニューヨーク市場（147円台半ば）から2円以上の円安となっています。

なお、円安の副次的効果として、海外投資家が割安感を感じて日本企業の株を買い、株価が上昇することも想定されますね。

投資家として：短期テーマと中期視点の見極めを

高市氏の勝利により、市場では「アベノミクス継承×積極財政」という構図が再び浮上しました。海外投資家からも日本株の魅力が再評価されつつあります。英ポーラー・キャピタルのクリス・スミス氏は、「高市氏の勝利は日本の政治・経済両面で継続性と推進力を示す」と述べ、海外マネー流入のきっかけになると期待を示しました。

ただし、企業決算や米株動向など外部要因への依存度も高く、過熱感には注意が必要でしょう。短期的には「高市関連株」に資金が集中する一方、中期では財政・金融政策の実行力と持続性が問われる展開になりそうです。昨日の記事（高市新総裁の「サナエノミクス」は「アベノミクス」路線復活か！？）でもお伝えしたように、高市新総裁の誕生で注目される政策「サナエノミクス」は、アベノミクスの時のような「全面高」よりも「国策テーマの選別が進む相場観」となる可能性が高いと思われます。投資家としてはどんな銘柄に伸び代があるのかを見極める力も必要となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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