三菱フィナンシャルグループ 三菱UFJが上場来高値を更新!利上げ観測と金利上昇を追い風に銀行株堅調
9月22日の東京株式市場では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG/8306)が続伸し、一時前週末比35円(+1.49%)高の2376円50銭まで上昇しました。株式分割考慮後として上場来高値を更新した形です。終値も2369円と、前日比27円50銭(+1.17%)高で取引を終えました。この日の市場では日経平均株価が最高値を更新するなか、銀行株にも資金流入が目立ちました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)をはじめ、三井住友フィナンシャルグループ(8316)やみずほフィナンシャルグループ(8411)、りそなホールディングス(8308)など主要行が揃って上昇しています。特にりそなHDは3.4%高と大幅な値上がりを示しました。背景には国内金利の上昇があります。新発10年国債利回りは一時1.665%まで上昇し、2008年以来の水準を回復しました。長期金利の上昇は貸出金利の上昇につながり、銀行の利ざや改善への期待から投資家の買いを誘いました。銀行株には追い風ですよね。日銀は9月19日までの金融政策決定会合で金利据え置きを決定しましたが、9人中2人の審議委員が利上げを主張しました。市場では「年内、特に10月の利上げ確度が高まった」との見方が広がっており、金利上昇を織り込んだ動きとなっています。