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株式劇場

名村造船所、伊万里湾に大型ドック新設へ――国産LNG船再開と「日の丸造船」復活の中核に

名村造船所は2035年までに佐賀県の伊万里湾へ大型ドックを新設し、旺盛な造船需要への対応と生産能力の拡大を図ります。国内の大型ドック新設は2017年以来となる見通しで、建設費や設備価格の高騰から総投資額は1000億円近くに達する可能性があります。新設備は今治造船、川崎重工業と進める国産LNG船の建造再開に活用し、アンモニアなど次世代エネルギー運搬船の建造も想定します。政府が官民1兆円規模の投資で国内建造量の倍増を目指すなか、同社は造船業再生の中核を担う可能性があります。一方、巨額投資による資金負担、建設費の上振れ、工期の遅延、人材確保、将来の受注量と採算性は注視すべき課題です。
株クラ

高島屋、株高で潤う若年富裕層を開拓へ 外商会員を22歳以上に拡大、成長基盤の若返り図る

高島屋は外商会員の入会資格年齢を27歳以上から22歳以上へ引き下げ、株高や親世代の資産効果で購買力を高めた若年富裕層の開拓に乗り出します。NTTドコモビジネスとも連携し、1億人超のdポイント会員基盤を活用して、若い経営者や医師など潜在顧客との接点を増やします。2026年2月期の外商売上高は約2000億円で、総売上高の26%を占める主力事業です。高級品に加え、カードや積み立て、投資信託仲介も提案し、顧客生涯価値と継続収益の向上を狙います。既存顧客の高齢化に対応し、2031年度の創業200年に向けた成長基盤を築く一方、株価調整による高額消費の減速、競争激化、顧客獲得コスト、個人情報への配慮が今後の課題となります。
株式劇場

なぜ、サンリオは好決算でも株価急落したのか――過去最高益の裏で市場が警戒した「期待値」と成長鈍化

サンリオ株は8月12日、一時前営業日比約20%安の1,163円まで急落しました。2026年4~6月期は売上高520億円、営業利益224億円と第1四半期の過去最高を更新したものの、営業利益は市場予想の232億~234億円前後に届きませんでした。前年同期に88%増だった営業増益率が11%増へ鈍化したほか、マーケティング費用や販管費の増加により北米とアジアが営業減益となった点も警戒されました。株価は決算前に急上昇し、約9カ月ぶりの高値を付けていたため、好材料が出尽くしたとの見方から利益確定売りが集中しました。一方、日本、欧州、ライセンス事業は好調で、通期計画の進捗もおおむね会社想定線です。今回の下落は業績悪化というより、高過ぎた市場期待の反動と考えられます。
三井グループ

【三井金属 決算発表】AIサーバー向け銅箔が成長をけん引 2027年3月期予想を上方修正!株式10分割で個人投資家にも門戸

三井金属は、AIサーバーやデータセンター向け特殊銅箔の販売拡大を受け、2027年3月期の売上高予想を8,500億円、営業利益を940億円、経常利益を1,000億円、純利益を800億円へ上方修正しました。第1四半期は売上高が前年同期比19.3%増、営業利益が84.1%増となり、最終損益も168億円の黒字へ転換しました。機能材料事業では銅箔の販売増と価格改定が寄与し、売上高は41.1%増、セグメント利益は73.8%増となりました。約420億円を投じてMicroThinなどの生産能力を増強するほか、10月1日付で1株を10株に分割します。一方、上期利益予想は一部下方修正されており、金属市況や為替、増産投資の進捗が今後の焦点です。