株式劇場 なぜ東証の上場廃止が増えているのか?――MBO・PEファンド・市場改革が促す「量から質」への大転換
東証の上場廃止が増えている背景には、MBOやPEファンドによる「戦略的な非公開化」と、東証の市場改革に伴う上場維持基準未達企業の退出があります。2026年の上場廃止確定企業は9月4日時点で128社に達し、3年連続で過去最多を更新する見通しです。企業は非公開化により株主構成を集約し、短期業績に左右されずAI投資や事業再編を進めやすくなります。一方、東証は流通株式時価総額や流動性などを厳格に問い、市場を「量から質」へ転換しようとしています。投資家はTOB価格の妥当性、不成立リスク、非公開化後の換金性に加え、残る上場企業が資本コストを上回る成長を実現できるかを見極める必要があります。