自社株買い

株式劇場

フジ・メディア・ホールディングス、株主還元と成長投資を大幅強化へ!村上ファンド系からの要請に応える改革

フジ・メディア・ホールディングス(HD)が9月30日、これまで2029年度までに1000億円超としていた自社株買いの規模を2500億円規模に拡大すると発表しました。さらに、成長投資についても当初計画の5年で2500億円から、長期的に累計4000億円規模へと拡大を検討するとしています。株主還元と事業成長の両立を明確に打ち出した形です。今回の方針転換の背景には、アクティビスト投資家である村上世彰氏が率いる投資会社「レノ」からの強い要請がありました。レノは9月末までに企業価値向上に関する具体策を公表するよう書簡で求め、PBR(株価純資産倍率)1倍の早期実現や、不動産子会社サンケイビルのスピンオフ(分離)検討状況の開示を要求していました。フジ・メディアHDは当初、11月10日に予定される決算発表までに方向性を示すと表明していましたが、今回の発表はそれに先立つかたちで改革への姿勢を明確化したものです。これにより、村上氏側の意向を事実上受け入れる構図となりました。
金融業界株

ソニーFG、上場2日目は続落!一方、証券会社の評価は高く、自社株買いで下支えも

ソニーフィナンシャルグループ(FG、8729)は、9月29日に東証プライム市場へ再上場し、30日に上場2日目を迎えました。日本初のパーシャルスピンオフでの上場として注目を集めている同社。株価は朝方の上昇後は下げに転じ、終値は164円となりました。前日比9.8円安(▲5.63%)と続落し、上場初値205円からの下落基調が続いています。モルガン・スタンレーMUFG証券は29日付で、投資判断を「イコールウエート」、目標株価を180円としてカバレッジを開始しました。同社は、ソニーグループ(6758)との協業による安定的な収益基盤を評価し、「生保を中核に損保・銀行事業を持ち、ソニーのIT技術やブランドを活用する独自の地位を確立する可能性がある」と指摘しています。また、ソニー生命による中小企業向け商品の販売や、ソニー銀行の住宅ローン残高の拡大が業績を下支えするとみられる一方、国内金利上昇局面ではソニーFG特有のALM(資産・負債総合管理)構造により恩恵を受けにくい点もリスク要因として挙げています。JPモルガンは投資判断を最上位の「オーバーウエート」とし、目標株価200円を提示しました。9月30日朝には、東証の立会外取引「ToSTNeT-3」において、発行済株式総数の約1%にあたる6712万2700株(約116億円)の自社株買いを実施しました。同社は2026年8月8日までに最大1000億円の自社株買いを予定しており、今回の買付はその一環です。これにより下値では生命保険事業を軸とした成長期待から、断続的な買い需要が見られています。
三菱フィナンシャルグループ

三菱UFJ株はどこまで上がるのか!今秋も増配&自社株買いに期待

三菱UFJフィナンシャル・グループ (MUFG )の株価がまだまだ上昇しています。キレイな右肩上がりに一直線に上昇中。8月4日に直近の決算発表がありましたが、結果的には株価としては決算を順調に通過したと言っていいのではないでしょうか。貸出金が着実に伸びていて、住宅ローンも変動金利で借りられているのが多いので、銀行にとって利益率が高くなっていくことにも期待ができます。今年の利益目標は2兆円を掲げる三菱UFJフィナンシャルグループ。2兆円を超える目処が立ってくれば、また増配も期待したいところです。自社株買い予定の2,500億円は上期での数字ですから、まだ下期で実施される可能性もあるかも。その理想の展開になってくると、今年の秋にさらに株価が上昇する可能性にも期待したいところです。
三菱商事

三菱商事、1兆円の自社株買いと増配を発表!! トランプ関税ショックの中でも堅調な株価

三菱商事が4月3日、力強い発表をしてくれました。「経営戦略2027」と題されたもので、2027年度までの3年間の新たな経営戦略です。まずは、1兆円を上限とする自己株式を取得することを発表。最大で6億8900万株を取得予定で、これは発行済み株式総数の約17%にあたります。自社株買いにより、株の価値は高まりますから、我々株主としては嬉しいお知らせです。また、配当金増額の発表もありました。今期(26年3月期)の配当金は、前期に比べ1株あたり10円増やす予定とのこと。今まで1株あたり100円の配当でしたから、今期は110円いただけることになります。10%増額で、順調ですよね。配当金推移にもまとめているように、連続増配が順調に継続されています。この発表を受けて、三菱商事の株価は上昇に転じ、一時は2,700円台まで上昇しました。この日、トランプショックが吹き荒れ、ほとんどの企業の株価が急落する中、上昇しているのは三菱商事くらいでしたから、力強さをあらためて実感。さすが、世界のウォーレン・バフェットが買い進める株だけのことはありますね。