政治と株価 大和自動車交通、株価ストップ高からストップ安に!小泉銘柄・総裁選の影響で急反落も、業績回復の道筋は見えるか
10月6日、大和自動車交通の株価が前日終値比で 500円安(-21.96%) のストップ安水準に達しました。この急落の背景には、自民党総裁選の結果を受けた「ライドシェア解禁期待後退」という政治的テーマの剥落があるとの見方が強く、マーケットは短期のテーマ志向で反応した形です。多くの方が小泉進次郎氏が総裁になると予想していたでしょうから、小泉氏が推進することが予想されるライドシェア企業ということで、大和自動車交通への期待が高まっていたのですが、10月4日の投開票の結果、選ばれたのは高市早苗氏。小泉氏は敗北し、ライドシェア事業への期待は後退しています。実は、ストップ安になる半月前、9月24日には大和自動車交通の株価は逆にストップ高まで買われていたので、 短期間でストップ高からストップ安へと株価が急変動したのです。しかし、これがすなわち会社の終焉を意味するわけではありません。むしろ今後は 企業の“中身”(ファンダメンタルズ) が正当に評価される展開が期待されます。この記事にて、今回の急落の背景、直近業績、そして長期投資の視点からの材料とリスクを整理しつつ、今後の株価動向を展望してみます。