政治と株価 なぜ円高が急速に進んでいるのか? ――日銀の利上げ加速観測と米国の「円安是正」支持、投機筋の巻き戻しで一時1ドル155円台へ
2026年9月3日の外国為替市場では、円相場が一時1ドル=155円台まで上昇し、約1カ月ぶりの円高水準となりました。背景には、植田和男総裁や高田創審議委員の発言を受けた日銀の利上げ加速観測があります。さらに、ベッセント米財務長官が円の大幅な過小評価への対応を支持したことで、日米当局が円安是正を重視しているとの思惑が拡大しました。政府の為替介入への警戒も重なり、ヘッジファンドなどがドル買い・円売りを解消。アルゴリズム取引や損失確定の注文が円高を増幅しました。円高は輸出企業の逆風となる一方、輸入コストが低下する食品、小売、電力、空運などには追い風です。今後は9月17~18日の日銀会合が相場の方向を左右します。