自動車株 なぜフォルクスワーゲンの株価が急上昇したのか?――追加5万人削減と車種半減を含む「Future Plan 2030」、労使の電撃合意で改革期待が高まる
フォルクスワーゲン株が急上昇した最大の理由は、監査役会が抜本的な再建策「Future Plan 2030」を全会一致で承認したことです。計画には約5万人の追加人員削減、2035年までの車種数約50%削減、欧州4工場の将来見直し、投資ポートフォリオの約3分の1縮小、意思決定体制の簡素化が盛り込まれました。労働組合やニーダーザクセン州の反対で合意は困難とみられていたため、予想より早い決着が市場のポジティブサプライズとなりました。一方、2030年の営業利益率9%達成には、中国勢との競争、米国関税、高いドイツ生産コスト、強制解雇を伴わない人員削減の実効性など課題も残ります。今後は計画の規模より、利益率やキャッシュフローに結び付く実行力が焦点となります。