M&A・TOB・アクティビスト 【なぜ、ヒューリックは鉄緑会を買収したのか?】不動産会社から“教育プラットフォーム企業”へ──数百億円投資で難関受験市場を取り込む戦略
ヒューリックは7月7日、東京大学や難関医学部への高い合格実績で知られる進学塾「鉄緑会」の運営会社を買収すると発表しました。取得額は非公表ですが、数百億円規模とみられます。同社は2024年にリソー教育グループを買収しており、今回のM&Aによって幼児教育から大学受験までをカバーする教育事業体制を構築します。また、自社の不動産ネットワークを活用して鉄緑会の新規出校やエリア拡大を支援し、不動産事業とのシナジー創出も狙います。少子化が進む一方で、一人当たり教育費は増加傾向にあり、高品質な教育サービス市場は成長分野と位置付けられています。ヒューリックは2036年までに新規事業へ7,500億円を投じる方針を掲げており、教育事業を不動産に次ぐ収益の柱へ育成する戦略を加速させています。今回の買収は、事業ポートフォリオの多角化と中長期的な企業価値向上につながる重要な一手として、投資家から注目を集めています。