株式劇場 ニデック、中間配当を無配に!自社株買いも中止・業績予想を未定に・・・不適切会計の疑義の影響は大きく
モーター大手のニデック株式会社(6594・旧日本電産)は10月23日、2026年3月期の中間配当を無配とすることを発表しました。当初は1株あたり20円の配当を予定していましたが、これは同社として初めての無配となります。また、期末配当についても未定とし、5月に決定していた自社株買い(上限350億円・1300万株)の実施も中止しました。今回のニデックの判断の要因は、不適切な会計処理の疑いに対して設置された第三者委員会の調査が続いているためとしています。ニデックは2024年7月に中国子会社で約2億円の購買一時金に関する会計処理の疑義が浮上し、その後複数のグループ会社でも不正の可能性が確認されました。さらに経営陣の関与を示す資料も見つかっており、調査は長期化しています。