株式劇場 日経平均、史上最高値を更新!ソフトバンクGが主役に
2025年10月9日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に反発し、終値は前日比845円45銭高の4万8580円44銭と過去最高値を更新しました。円安基調や米ハイテク株高が追い風となる中、主役となったのはソフトバンクグループ(SBG)です。同社株の急騰が指数を大きく押し上げ、市場全体の上昇を演出しました。今回の株高をけん引した最大の要因は、ソフトバンクグループがスイスの重電大手ABBのロボティクス事業を買収すると発表したことです。買収金額は総額約53億7500万ドル(約8187億円)で、2026年中の完了を目指すとしています。AIを搭載したロボット、いわゆる「フィジカルAI」分野への本格参入として市場の期待を集めています。この1銘柄だけで日経平均を500円以上押し上げた計算となり、まさに“ソフトバンク相場”といえる展開でした。現在の株高は、ソフトバンクGなど一部銘柄の急騰によって形成されています。そのため、「なぜ自分の保有株が上がらないのか」と焦る投資家も少なくありません。しかし、こうした相場は潮の流れが速く、投機的なマネーが一方向に偏りやすい危うさをはらんでいます。