コーポレートガバナンス

M&A・TOB・アクティビスト

村上ファンド系がヤマダHD株を買い増し5.1%取得!エディオン統合協議に新たな株主圧力か

旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスと村上世彰氏の長女・野村絢氏らが、ヤマダホールディングス株の保有比率を共同で5.10%まで引き上げたことが明らかになりました。野村氏個人の保有比率は3.32%で、5月時点の2.16%から買い増しています。保有目的は「株主価値向上に資する資本政策およびコーポレートガバナンスに関する助言・提案」としており、今後、株主還元や資本政策に関する積極的な提言が行われる可能性があります。ヤマダHDは現在、エディオンとの経営統合協議を進めており、アクティビスト株主の参画が統合後の経営戦略やガバナンスに影響を与えるとの見方も浮上しています。また、旧村上ファンド系は三菱製紙株も5.03%取得しており、日本企業へのエンゲージメントを一段と強める動きとして市場の注目を集めています。
株式劇場

電通総研が株価急騰!電通グループが非公開化方針へ

電通総研の株価が7月2日、前日比10.82%高の2,365円まで急騰し、東証プライム市場の値上がり率トップとなりました。背景には、親会社の電通グループが同社を非公開化する方針を固めたとの報道があります。富士通や総合商社などが共同出資し、約2,000億円規模のTOBが実施される可能性があり、TOBプレミアムへの期待から買いが集まりました。今回の再編は、親子上場の解消によるガバナンス改善に加え、電通総研が持つAIやシステム開発の技術をグループ全体へ取り込み、AI時代の広告・マーケティング事業を強化する狙いがあります。過去最大赤字からの経営再建を進める電通グループにとっても重要な戦略と位置付けられており、今後はTOB価格や出資比率、富士通とのAI分野での連携内容が株価を左右する最大の注目点となります。
株式劇場

【KADOKAWA・株主総会 速報】夏野剛社長の再任案が可決 筆頭株主オアシスの解任要求退ける、ガバナンス巡る対立は継続へ

KADOKAWAは6月24日に開催した定時株主総会で、夏野剛社長の取締役再任案を可決しました。筆頭株主である香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントは、業績低迷や資本効率の低さ、ガバナンス上の問題などを理由に夏野氏の解任を求めていましたが、株主提案は否決されました。今回の総会では、ISSやグラスルイスといった大手議決権行使助言会社も再任反対を推奨しており、投資家の判断に注目が集まっていました。一方、KADOKAWAは夏野氏の下でIP創出力の強化やアニメ制作体制の拡充を進め、成長基盤を整備してきたと主張しました。総会後、会社側は反対票を含む株主の意見を重く受け止め、ガバナンスや株主との対話強化について検討を進める方針を表明しました。オアシスも今後公表される議決権行使結果を精査し、対応を検討する考えを示しており、経営改革や企業価値向上を巡る議論は今後も続く見通しです。
M&A・TOB・アクティビスト

なぜ、KADOKAWA 夏野剛CEOは退任要求を突き付けられたのか__アクティビストの思惑を探る 

KADOKAWAは6月24日の株主総会を前に、夏野剛CEOの進退を巡る異例の攻防に直面しています。筆頭株主となった香港のアクティビストファンド、オアシス・マネジメントは、夏野氏の就任後にROEや利益水準が大幅に低下し、豊富なIP資産を十分に収益化できていないとして解任を要求しています。さらに2024年の大規模サイバー攻撃問題も、ガバナンス上の課題として追及しています。注目されるのは、世界最大級の議決権行使助言会社ISSとグラス・ルイスがそろって夏野氏解任案への賛成を推奨した点です。両社は戦略の実行力不足や業績悪化、ガバナンスへの懸念を指摘しており、海外機関投資家の投票行動に大きな影響を与える可能性があります。一方、KADOKAWA側は新中期経営計画の実行段階でのトップ交代は経営の安定性を損なうと反論しており、後継体制も示されていないと主張しています。今回の株主総会は、単なる社長の進退ではなく、日本企業における株主アクティビズムとコーポレートガバナンスの行方を占う重要な局面として注目されています。
株式劇場

テレビ朝日HDに“村上ファミリー”の新たな動き!野村絢氏が1.86%取得、企業価値向上への期待で株価急伸

テレビ朝日ホールディングスの株価が6月4日に一時4%超上昇した。同社が公表した株主総会資料で、旧村上ファンドを率いた村上世彰氏の長女である野村絢氏が1.86%を保有する大株主であることが判明したためだ。野村氏は大株主順位で第8位に位置し、2024年9月時点では大株主に名を連ねていなかったことから、最近になって株式を買い進めたとみられる。市場では、村上ファミリーが企業価値向上や資本効率改善を重視する投資家として知られることから、テレビ朝日HDに対して株主還元強化や資産活用の見直しなどを求める可能性への期待が浮上。具体的な提案は明らかになっていないものの、同社の潜在的な企業価値が再評価されるとの思惑が広がり、買いを誘う展開となった。
株式劇場

みずほFG、オリコとの「いびつな関係」に新局面!物言う株主が株主提案を撤回

みずほフィナンシャルグループ(FG)を巡り、アクティビストファンドのストラテジックキャピタル(SC)は、オリエントコーポレーション(オリコ)との資本関係に関する株主提案を撤回した。SCはこれまで、みずほFGがオリコを実質的に支配しながら持分法適用会社としている点を問題視し、完全子会社化または保有株売却による関係整理を求めていた。しかし、みずほFGが5月にオリコ株の一部をアイフル系グループへ売却する方針を公表し、出資比率が低下する見通しとなったことで、提案の前提条件が大きく変化したと判断した。今回の撤回は、みずほFGによる資本政策見直しが一定の成果を上げたとの見方もある一方、オリコとの関係性や今後のグループ戦略については引き続き市場の注目を集めそうだ。
M&A・TOB・アクティビスト

ヤクルト株、株価急騰!―アクティビスト提案でガバナンス改革期待が株価押し上げ

ヤクルト本社の株価は、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツによる株主提案を受けて急騰し、年初来高値を更新した。ダルトンは社外取締役の選任やMBOの検討を提案し、ガバナンスや資本効率の改善を求めている。これを受け、市場では株主還元強化や企業価値向上への期待が高まり、買いが集まった。ヤクルトは強固なブランドと販売網を持つ一方、資本効率の改善余地が指摘されており、今後の経営改革の進展が株価の持続的な上昇の鍵となる。
KDDI

KDDI、不正会計問題で経営体制に影響 ――子会社不祥事と業績下方修正が突きつける課題

KDDIは子会社ビッグローブの広告事業で発覚した不正会計問題を受け、過年度決算の修正と通期業績の下方修正を発表しました。売上高は累計2461億円、営業利益も大幅に下振れし、最終利益見通しも引き下げられました。経営責任として子会社社長が辞任し、KDDI経営陣も報酬返納を決定しています。一方で通信や金融事業は堅調に推移しており、基盤の収益力は維持されています。今後はガバナンス強化と再発防止策の実効性、信頼回復の進展が投資判断の重要なポイントとなります。
自動車株

トヨタ、政策保有株3兆円規模の早期解消へ!百五銀行・大垣共立銀行・七十七銀行らに大きな恩恵か

トヨタ自動車が、金融機関が保有する同社株の政策保有分について、最大3兆円規模で早期解消を検討していることが明らかになりました。自社株買いや売り出しを通じて一括処理する案が浮上しており、ガバナンス改革への本気度を示す動きと受け止められています。実現すれば、日本特有の株式持ち合い慣行の見直しを象徴する事例となる可能性があります。特にトヨタ株の保有比率が高い地方銀行にとっては、売却益や資本効率改善による再評価の契機となることが期待されています。
column

なぜ日本企業の自社株買いが増えているのか

日本企業による自社株買いが過去に例のない規模で拡大しており、日本株市場は新たな局面に入っています。2024年度の自社株買いは約18兆円と過去最高を更新し、2025年も年初から5か月で12兆円に達しました。背景には、東京証券取引所によるPBR改善要請や、株主価値を重視する経営への転換があります。ROEやEPSを即座に改善できる手段として自社株買いが選ばれ、500兆円超の内部留保やアクティビストの圧力も動きを後押ししています。一方で、成長投資を伴わない買い戻しには慎重な見極めが必要で、投資家には資本政策の質を見極める姿勢が求められています。