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マンダム、MBO巡り混迷続く!アクティビストの影響で新たな買収提案を模索【マンダム劇場 第3章】

化粧品大手のマンダム(東証プライム:4917)は11月6日、2025年3月期第2四半期の決算説明会を開催しました。説明会では、同社が進めるMBO(経営陣による自社株買収)に関して、沢田正典CFOが「企業価値および株主共同の利益につながる実現可能な買収提案を得るため、速やかに動く」と述べ、新たな提携先を模索する方針を強調しました。マンダムは、英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」傘下のカロンHDと連携し、9月26日より1株1960円でのTOB(株式公開買い付け)を進めています。当初、TOB期間は11月10日までの予定でしたが、マンダム側が一部意見を変更したことにより、期限を11月19日まで延長しました。しかし、村上世彰氏の長女でアクティビスト投資家として知られる野村絢氏らが、マンダム株を21%まで買い増したことにより、MBOの行方は不透明感を増しています。野村氏らはTOB価格を「著しく割安」と指摘し、「創業家が不当に利益を得る目的でMBOを推進している」と強く批判。追加取得の際は、マンダムが策定した情報開示の方針に従う姿勢を示しています。この記事で動向を詳しく分析します。
株式劇場

フェローテック株、アクティビスト参入で急騰し、上場来高値更新!PBR1倍を遂に達成

2025年10月30日、半導体製造装置向け部品メーカーの株式会社フェローテックホールディングス(以下、フェローテック)の株価が急騰しました。これは、アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の長女・野村絢氏が、同社株の5.31%を取得したとの報道を受けた動きです。アクティビストとしてその名を轟かせている村上ファンド系が5.31%取得したことも追い風となり、フェローテックの株価は上場来高値を更新し、PBR1倍を達成。新工場の竣工により、成長基盤がさらに強化。半導体市場の追い風と経営改善期待が株価を押し上げる要因となっています。
M&A・TOB・アクティビスト

旧村上ファンド系、DeNA株を5.12%取得!物言う株主が再び存在感

2025年10月27日、アクティビスト(物言う株主)として知られる旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA、東証プライム上場)の株式を5.12%保有していることが明らかになりました。同社が関東財務局に提出した大量保有報告書で判明したものです。報告書によると、シティインデックスイレブンスは8月22日から段階的に買い増しを進め、取得総額は約142億円に上るとしています。共同保有者は、村上世彰氏の長女で投資家の野村絢氏が3.36%、旧村上ファンド系の別会社であるシティインデックスファーストが1.76%を保有しています。市場では、この開示を受けてDeNA株が翌28日前場にかけて大幅続伸するなど、物言う株主による経営関与への期待感が広がりました。
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太平洋工業、TOB価格を引き上げ!村上ファンド系との攻防で、株価は一時3,000円台を回復【太平洋工業 劇場・第3章】

自動車部品メーカーの太平洋工業株式会社(本社:岐阜県大垣市)の株価が10月24日に大幅に上昇しました。背景には、同社の経営陣によるMBO(マネジメント・バイアウト)に関連したTOB(株式公開買い付け)価格の引き上げ発表があります。旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」が買い増しを続けており、影響力を強めております。
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アクティビストが「不動産保有企業」を標的か ― 高島屋、サッポロ、関西電力、フジ…資産活用圧力を強める見通し

2025年10月、株式市場では「不動産を多く保有する企業」に対するアクティビスト(物言う株主)の関心が一段と高まっているようです。高市早苗政権誕生の可能性も高まる中、インフレ傾向と資産価値の上昇が進む中、企業の保有不動産が新たなターゲットとなりつつあります。この記事で詳しく分析して掲載します。
株式劇場

メガチップス、旧村上ファンド系が5%超を取得!「アクティビスト関与 × 業績回復」で株価上昇

半導体メーカーの株式会社メガチップス <6875>について、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、株式の5.10%を保有していることが判明しました。9月24日を報告義務発生日とし、10月1日に関東財務局へ提出された大量保有報告書によるものです。共同保有者としては、物言う株主として知られる村上世彰氏の長女野村絢氏が名を連ねています。提出書類によれば、保有目的は「投資および状況に応じた経営陣への助言、重要提案行為等」と記載されており、単なるパッシブ投資ではなくアクティビスト的な姿勢が示されています。旧村上ファンド系の存在感を踏まえると、経営戦略や資本政策に対して提言を行う可能性もあり、ガバナンス面での波及効果が注目されます。メガチップスは業績的に一時的な苦境にあるものの、収益構造改善に向けた取り組みとアクティビスト参入の可能性が投資家の注目を集めています。株主還元姿勢や資本政策に関する提言が具体化すれば、株価のボラティリティを高めつつも、企業価値向上の契機となる可能性があります。投資家向け視点としては、**「アクティビスト関与 × 業績回復」**という二重の材料が揃っており、今後の開示や決算動向が重要なチェックポイントになるでしょう。
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エフィッシモが太平洋工業株を買い増し!保有比率10.45%に ~MBOとアクティビストの思惑が交錯~【太平洋工業 劇場・第1章】

アクティビスト投資家として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、太平洋工業株式会社(7250)の株式を買い増し、保有比率を10.45%に引き上げたことが9月17日提出の変更報告書で明らかになりました。エフィッシモは「投資および状況に応じた経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」を保有目的として掲げており、単なる投資以上のスタンスを取る可能性がうかがえます。太平洋工業は7月にMBO(経営陣が参加する買収)を発表し、非公開化に向けたプロセスを進めています。創業家が出資する特別目的会社を通じて自社株を買い取り、長期的な成長戦略に集中できる体制を整えることが狙いです。・TOB価格:1株2050円・最低取得目標:62.02%・TOB期間:当初9月8日まで → 延長して9月24日まで背景には、自動車産業の「電動化シフト」があります。太平洋工業は2030年度までにEV関連部品の売上比率を70%に高める方針を掲げており、大規模な設備投資を計画しています。非公開化することで、市場の短期的な利益圧力から解放され、長期的な投資判断を取りやすくする狙いがあります。
M&A・TOB・アクティビスト

関西電力にアクティビスト参入——エリオットが“資産売却→株主還元”を提案、株価は年初来高値を更新

米アクティビストのエリオット・マネジメントが関西電力(9503)株を4〜5%取得し、上位株主に浮上しました。エリオットは年1,500億円規模の資産売却と、2兆円超の売却候補(不動産や持分株)を試算し、非中核資産の売却を原資に配当を60円→100円超へ引き上げ、自社株買いを拡充するよう求めています。関電の低PBR(報道では0.7倍台)を是正しうる材料として市場は好感しました。報道直後、株価は一時+9.5%まで上昇し、終値でも+5.3%高。エリオットの要求と狙いは、・配当:60円→100円超への引き上げ、・自社株買い:実施・拡充・資産売却:毎年1500億円規模、累計で2兆円超の非中核資産(不動産・持分株など)を対象。関電のPBRは0.7倍台と指摘され、資産厚みとのギャップ解消(資本効率の改善)をテコに株主価値の最大化を図る狙いです。今後の動向について分析してみました。
株式劇場

宝ホールディングス株を米アクティビストが大量保有!株価はストップ高!狙いは「構造改革」と「世界戦略」か

宝ホールディングス株式会社(2531)の株価が本日8月21日、一時 前日比+300円(+21%)のストップ高を記録しました。材料となったのは、米著名アクティビストファンド バリューアクト・キャピタル が同社株を約10%取得したとの報道です。アクティビストといえば「物言う株主」として派手な要求を突き付けるイメージがありますが、バリューアクトは比較的 “穏健派”のアクティビスト として知られています。この点からも、宝ホールディングスに対して「すぐに大規模な株主還元を要求する」というよりは、構造改革や事業ポートフォリオの最適化を促す狙いが大きいとみられます。・注目ポイント① 親子上場の整理?(市場関係者が注目しているのが、子会社「タカラバイオ株式会社」の存在です。今回のバリューアクト参入により、・親会社による完全子会社化・逆にバイオ事業の売却・切り離しといった提案が浮上する可能性も取り沙汰されています。実際に、子会社株(タカラバイオ)もニュースを受けて 一時+8%高 と大きく買われました。)・注目ポイント② 世界戦略の強化
自動車株

日産株価高騰!その理由とは… 遂に村上ファンド登場か!?

日本の大手自動車メーカー・日産自動車株式会社(NISSAN)の株価が本日11月12日、急騰しました。日産といえば、先週に発表した決算発表の内容があまりにマイナスだったため、直近では株価が急落していましたが、一気に回復。この理由について、日産が昨日11月11日に提出した報告書で、大株主名簿に「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」と思われる名前が入っていたことかなと思われます。「このエフィッシモ社が、なぜ注目されているのか」というと、アクティビスト(物言う株主)だからです。しかも、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドなのです。