ソフトバンクグループ、時価総額ランキング2位に浮上!Arm急騰やOpenAI IPO観測が追い風

ソフトバンクグループ、時価総額ランキング2位に浮上!Arm急騰やOpenAI IPO観測が追い風 株式劇場

5月22日の東京株式市場で、ソフトバンクグループ(9984)の時価総額が三菱UFJフィナンシャル・グループを抜き、東証プライム市場で第2位に浮上しました。終値は前日比718円高(11.89%高)の6,757円となり、時価総額は38兆5,949億円に到達しました。首位のトヨタ自動車との差も急速に縮小しています。ここ最近、キオクシアの時価総額が急速に上昇していることが目立っていますが、ソフトバンクグループの伸びも顕著ですよね。

▼日本企業の時価総額ランキング ベスト10(プライム市場. 2026年5月22日時点)
日本企業の時価総額ランキング ベスト10(プライム市場. 2026年5月22日時点)

今回の株価急騰は単なる短期資金の流入ではなく、「AI関連資産を最も多く保有する企業」として、ソフトバンクグループの企業価値が世界的に再評価され始めたことを示しています。市場では、英半導体設計大手Arm Holdings、米OpenAI、さらにAIインフラ事業を展開するSB Energyなど、同社が抱える巨大AIポートフォリオへの期待が一気に高まっています。

以下にて詳しく見ていきましょう!!

Arm急騰が市場心理を一変 “AI半導体本命”として存在感

今回の株高を直接的にけん引したのは、ソフトバンクグループが約87%を保有する英半導体設計大手Arm Holdingsの急騰です。

Armの米預託証券(ADR)は5月21日のナスダック市場で前日比16%超上昇し、再上場後の高値を更新しました。時価総額は3,100億ドル規模へ膨らみました。背景には、米エヌビディアの好決算をきっかけとしたAI半導体関連株への資金流入があります。

生成AI市場の拡大に伴い、AIサーバーやデータセンター向け半導体需要は世界的に急増しています。Armはスマートフォン向けCPU設計企業という従来のイメージから、AI時代の中核アーキテクチャ企業へと評価軸が変化しており、これがソフトバンクグループ全体のNAV(保有資産価値)押し上げにつながっています。

市場関係者の間では、「Armだけでソフトバンクグループ時価総額を説明できる水準に近づいている」との見方も浮上しており、AI半導体市場におけるArmの存在感は今後さらに強まる可能性があります。

OpenAI IPO観測が投資家心理を刺激 “世界最大級AI資産”への期待

加えて、市場をさらに熱狂させているのがOpenAIのIPO観測です。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、対話型AI「ChatGPT」を展開するOpenAIが数週間以内にもIPO申請を行う準備を進めていると報じました。最短で9月にも上場する可能性が意識されています。

ソフトバンクグループはOpenAIに巨額出資を行っており、現在の保有比率は約13%とみられています。仮にOpenAIの時価総額が1兆ドル規模へ到達した場合、ソフトバンクグループが保有する持分価値は日本円換算で20兆円規模に膨らむ可能性もあります。

これまで市場では、ソフトバンクグループの保有資産について「未上場株中心で評価しづらい」との見方がありました。しかしOpenAIが上場企業となれば、資産価値の透明性が一気に高まります。これは同社のディスカウント解消につながる可能性があり、投資家が強く反応しています。
実際、米モーニングスターでは、OpenAI持分価値がソフトバンクグループ資産全体の約26%に達するとの分析も出ています。

“AI帝国”完成へ 孫正義氏の戦略に市場が追随

ここ数年、市場ではソフトバンクグループに対し、「ビジョンファンドの失敗」「WeWork問題」「投資先評価損」といったネガティブなイメージが根強く残っていました。
しかし足元では、その評価が急速に変化しています。
2026年3月期決算では純利益が5兆円を突破し、日本企業史上最高益を更新しました。さらに、同社の時価純資産(NAV)は1年間で大幅に拡大したとされています。

現在のソフトバンクグループは、単なる投資会社ではなく、
AIモデルの「OpenAI」、
AIチップの「Arm」、
AIインフラの「SB Energy」、
ロボティクス・フィジカルAI領域、
といった「AI産業全体」を押さえる巨大エコシステム企業へ変貌しつつあります。

特に孫正義会長兼社長は、「ASI(Artificial Super Intelligence)」構想を強く打ち出しており、市場も単発の投資リターンではなく、“AI時代のインフラ支配企業”としてソフトバンクグループを見始めています。

AI関連株相場の“本命”として評価修正が続く可能性

また、OpenAIの競合企業であるAnthropicについても、2026年4〜6月期に売上高倍増と営業黒字化見通しが報じられ、生成AI市場全体の収益化期待が高まっています。これがOpenAI、さらにソフトバンクグループへの期待感増幅につながっています。

これまでAI関連銘柄は、「将来期待先行」と見られる局面も多くありました。しかし現在は、実際に収益拡大や企業価値増加が数字として表れ始めています。

そのため市場では、ソフトバンクグループを単なるテーマ株ではなく、「AI時代の中核資産保有企業」として中長期視点で評価する動きが広がっています。
5月21日から22日にかけて、ソフトバンクグループの時価総額は約9.8兆円増加し、過去最大級の上昇を記録したとの指摘もあります。

今後の焦点は「OpenAI上場」と「NAVディスカウント解消」

もっとも、今後の株価動向については注意点もあります。
現在の株価急騰には、OpenAI IPO観測やAIブームへの期待が相当程度織り込まれている可能性があるためです。OpenAIの上場時期や評価額次第では、短期的なボラティリティ拡大も想定されます。

一方で、OpenAIが実際にIPOへ進み、Armの成長が継続する場合、ソフトバンクグループに対するNAVディスカウント縮小が本格化する可能性もあります。
市場ではすでに、「ソフトバンクグループは日本株というより、世界最大級のAI投資プラットフォームだ」との見方も出始めています。

今回の時価総額ランキング2位浮上は、単なる株価上昇イベントではなく、日本市場における“AI時代の主役交代”を象徴する出来事として記憶されることになるかもしれません。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

株主視点での経済ニュースサイト「STOCK EXPRESS」では、今後も最新情報を発信してまいります。
ぜひ、STOCK EXPRESS トップページをブックマークしてご購読くださいませ。
▼記事更新通知は 私のXにて♪
https://x.com/shun699

【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SoftBank Group Climbs to Japan’s No.2 by Market Value on AI Rally

SoftBank Group has overtaken Mitsubishi UFJ Financial Group to become the second-largest company by market capitalization on Japan’s Prime Market, as investors aggressively reprice the company’s AI-related assets.

Shares of SoftBank Group surged nearly 12% on May 22, pushing its market value to approximately ¥38.6 trillion and narrowing the gap with market leader Toyota Motor.

The rally was driven primarily by a sharp rise in Arm Holdings, the UK-based chip designer in which SoftBank owns roughly 87%. Arm shares jumped more than 16% on Nasdaq after Nvidia’s strong earnings reignited optimism around AI infrastructure demand.

Investor sentiment was further boosted by reports that OpenAI may confidentially file for an IPO within weeks. SoftBank is one of OpenAI’s largest investors, with market estimates suggesting its stake could become one of the group’s most valuable assets if OpenAI achieves a trillion-dollar valuation.

Markets are increasingly viewing SoftBank not simply as an investment holding company, but as a global AI platform with exposure across chips, AI models, data centers, and robotics.

The company has now gained more than 34% in just two trading sessions, marking its strongest two-day rally since 2020 and adding nearly $61 billion in market capitalization.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

コメント

PROFILE

【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
語り手は、SHUN
渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

▼お問い合わせ

REQUEST(お問い合わせ)
下記メールアドレス(⭐︎を@に変えてお送りくださいませ。)s⭐︎shun.onl

▼Privacypolicy

Privacy policy (プライバシーポリシー)
私達のサイトアドレスは です。当サイトは、個人情報の保護に関する法令及び規範を遵守するとともに、以下のプライバシーポリシーに従い、ご提供いただいた個人情報を適切に取り扱い、及び、保護に努めます。また継続的な見直し、改善を行ないます。【個人情…

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました