【ソフトバンクG 決算発表】純利益5兆円突破で日本企業の最高益更新!OpenAI評価益が業績押し上げ、「AIカンパニー」転換を加速

【ソフトバンクG 決算発表】純利益5兆円突破で日本企業の最高益更新!OpenAI評価益が業績押し上げ、「AIカンパニー」転換を加速 株式劇場

ソフトバンクグループ(SBG/9984)が5月13日大引け後(15:30)に発表した「2026年3月期連結決算」(IFRS)は、親会社株主に帰属する純利益が前期比4.3倍の5兆22億円となり、過去最高益を更新しました。日本企業としても過去最高水準の利益となり、市場に強いインパクトを与えています。売上高は7兆7986億円と前年同期比7.7%増加し、6期連続の増収を達成しました。

今回の好決算をけん引した最大の要因は、生成AI大手OpenAIへの巨額投資です。ChatGPTを展開するOpenAIの企業価値上昇に伴い、SBGは6兆7304億円の投資利益を計上しました。AIブームの加速を背景に、同社の投資戦略が一気に開花した格好です。
発表内容について以下にて詳しく見ていきましょう!!

OpenAI投資が爆発的利益を創出 評価益だけで6兆円超

SBGは現在、OpenAIへの投資をグループ戦略の中心に据えています。2026年3月末時点での累計投資額は346億ドルに達しており、さらに2026年2月には追加で300億ドルの出資契約を締結しました。最終的な累計投資額は646億ドル、約10兆円規模となる見通しです。

OpenAIの企業価値は急拡大しています。SBGによると、2024年9月時点で1500億ドルだった評価額は、2026年2月には7300億ドル規模に膨張しました。後藤芳光CFOは決算説明会で「期待している通りに大きく成長している」と評価し、将来的なIPOや株式売却の可能性にも言及しました。

こうした企業価値上昇を背景に、SBGのソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業の投資利益は6兆9918億円へ急拡大しました。前期比で16倍規模の利益成長となっています。特にSVF2ではOpenAI関連だけで6兆4655億円の投資利益を計上しており、業績への寄与度は圧倒的です。
2026年1〜3月期(第4四半期)だけでも、純利益は1兆8296億円と前年同期比3.5倍に急増しました。市場予想を大幅に上回る内容となっています。

「AIコンピューティング事業」新設 Arm中心に半導体戦略を本格化

SBGは今回、単なる投資会社から「AIカンパニー」への転換を鮮明に打ち出しました。2025年にはArm、Ampere、Graphcoreを統合した新セグメント「AIコンピューティング事業」を新設しました。AI時代に不可欠な半導体や計算資源を自社で押さえる戦略を加速しています。

Armは2026年3月、自社設計シリコン「Arm AGI CPU」を発表しました。従来のIPライセンス事業から、データセンター向け半導体そのものを供給するモデルへ踏み込んでいます。MetaやOpenAIなどとの連携も進めており、AIインフラ市場への本格参入が注目されています。

AIコンピューティング事業の売上高は6403億円と前年同期比8.5%増加しました。一方で、研究開発費の増加やAmpere買収関連費用の影響から、セグメント損益は1372億円の赤字となりました。

ただし市場では、この赤字を「将来成長への先行投資」と捉える見方が強まっています。SBGはAI基盤競争がソフトウェア開発から、半導体・データセンター・電力などのインフラ競争へ移行するとみています。孫正義会長兼社長は「次の30年、AI革命の中心となることを目指す」と強調しています。

巨額投資支える積極財務 負債増加もLTVは健全水準維持

OpenAIへの大型投資を進める中で、SBGの財務戦略にも注目が集まっています。
同社はOpenAI投資やAmpere買収資金を確保するため、ブリッジローンや社債発行を積極化しました。2026年3月期の投資活動によるキャッシュフローは4兆5071億円のマイナスとなった一方、財務活動によるキャッシュフローは6兆3773億円のプラスとなりました。

有利子負債は増加したものの、SBGが重視するLTV(負債カバー率)は17%と、同社が安全圏とする25%を大きく下回りました。市場で警戒されていた財務悪化懸念が一定程度後退したことで、投資家心理には安心感も広がっています。

もっとも、リスクも小さくありません。OpenAIを巡っては、AnthropicやGoogleなど競合企業との開発競争が激化しているほか、IPO時期や想定時価総額次第では投資回収シナリオが大きく変化する可能性があります。

SBG自身も過去にWeWork投資で巨額損失を計上した経緯があり、市場では「OpenAI依存」のリスクを警戒する声も根強く残っています。

PayPay上場も追い風 AIと金融を軸に成長戦略拡大

一方で、グループ内の事業ポートフォリオ拡充も進んでいます。

2026年3月にはPayPayが米ナスダック市場へ上場しました。SBGは連結子会社としての地位を維持したまま資本市場を活用する形となり、投資利益にも寄与しています。PayPay関連では累積23億ドル規模の投資利益を確保しています。

◎関連記事:PayPayついにIPOへ!

また、ロボティクス事業の統合会社「ロボHD」も設立しました。ABBロボティクス買収やデータセンター開発への参画など、AIのフィジカル領域にも投資を広げています。
通信事業を担うソフトバンク事業も堅調でした。PayPayカードやPayPay銀行を中心とした金融事業の拡大が寄与し、セグメント利益は9650億円と前年同期比6.5%増加しました。

「投資会社」から「AI帝国」へ 孫氏の賭けが正念場

今回の決算は、SBGが単なる投資ファンドではなく、AIインフラ企業へ変貌しようとしていることを強く印象づける内容となりました。

OpenAI、Arm、データセンター、ロボティクス――。孫正義氏はAI時代の基盤産業を一体で押さえる構想を進めています。世界の巨大テック企業が年間数十兆円規模のAI投資を加速させる中、SBGも巨額レバレッジを活用しながら勝負に出た格好です。

市場では「AIバブルの恩恵を最も受ける企業の一つ」との評価が広がる一方、過度な集中投資への警戒感も残っています。OpenAIが今後IPOを実現し、期待通りの企業価値を維持できるかが、SBGの次なる株価ステージを左右する最大の焦点となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SoftBank Group Posts Record ¥5 Trillion Profit as OpenAI Gains Drive AI Transformation

SoftBank Group (SBG) reported a record net profit of ¥5.0 trillion ($32 billion) for fiscal 2026, up 4.3 times from the previous year, marking the highest annual profit ever recorded by a Japanese company.

The strong performance was driven mainly by soaring valuation gains from OpenAI, the developer of ChatGPT. SoftBank booked investment gains of ¥6.73 trillion from its OpenAI holdings as the AI startup’s valuation surged amid the global generative AI boom.

SBG’s Vision Fund business also rebounded sharply, posting investment gains of nearly ¥7 trillion, largely supported by OpenAI-related appreciation. The company has already invested $34.6 billion in OpenAI and plans to expand total investment commitments to approximately $64.6 billion.

At the same time, SoftBank is accelerating its transition from an investment holding company into a full-scale AI infrastructure player. The group launched a new “AI Computing” segment integrating Arm, Ampere, and Graphcore, focusing on semiconductors and next-generation AI computing platforms.

Although the AI Computing division posted an operating loss due to heavy R&D spending and acquisition costs, investors are viewing the losses as aggressive long-term investment in AI infrastructure.

SoftBank also strengthened its financial position through bond issuance and strategic asset sales while maintaining a relatively conservative loan-to-value (LTV) ratio of 17%, below its internal ceiling of 25%.

Meanwhile, PayPay, SoftBank’s digital payments subsidiary, completed a Nasdaq listing in March, adding further momentum to the group’s AI and fintech expansion strategy.

The earnings highlight Chairman Masayoshi Son’s growing ambition to position SoftBank at the center of the global AI revolution, spanning AI software, semiconductors, robotics, and data center infrastructure.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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