【ソフトバンク 決算発表】最高益を更新!“通信会社”からAIインフラ企業へ進化加速 法人DXと金融が成長牽引

【ソフトバンク 決算発表】最高益を更新!“通信会社”からAIインフラ企業へ進化加速 法人DXと金融が成長牽引 株式劇場

大手通信キャリアのソフトバンク株式会社(9434)が5月11日に発表した「2026年3月期連結決算」(IFRS)は、売上高が前期比7.6%増の7兆386億円、営業利益が同5.4%増の1兆425億円、親会社株主に帰属する純利益が同4.7%増の5508億円となり、主要利益項目で過去最高を更新しました。通信事業を安定収益基盤としながら、法人向けDX支援キャッシュレス金融AIインフラ事業成長エンジンとする「非通信」分野の拡大が鮮明になっています。

国内通信市場が人口減少や料金競争の激化によって成熟局面を迎える中、同社は“ポスト通信”戦略を本格化させています。宮川潤一社長は決算説明の中で、「コンシューマー事業を取り巻く環境は厳しいが、我が社のプライドとして必ず増収増益を続ける」と強調し、今後は「クラウドAIを大きく伸ばしていく」と述べました。
発表内容について、以下にて詳しく見ていきましょう!!

法人DXと金融が利益成長を牽引

今回の決算で特に存在感を高めたのが、法人向け事業(エンタープライズ)と金融事業です。
法人向け事業の売上高は前期比8.7%増の1兆29億円、セグメント利益は13.0%増の1924億円となりました。クラウド、セキュリティ、AI、IoTなど企業のデジタル化需要を取り込み、ソリューション売上は13.2%増の4950億円まで拡大しています。

企業のDX投資が継続する中、ソフトバンクは単なる通信回線提供会社から、企業変革を支援する“ITインフラ企業”へと事業領域を広げています。特にAI導入支援やクラウド関連サービスが成長ドライバーとなっており、今後も高成長が期待されます。

一方、金融事業も急成長しました。PayPayPayPayカードを中心とするファイナンス事業の売上高は24.3%増の4045億円、セグメント利益は2倍超となる863億円を記録しています。
PayPay経済圏の拡大に加え、クレジットカード、銀行、証券など周辺金融サービスの収益化が進んだことが大きく寄与しました。PayPayは2026年3月に米国市場へ上場しており、ソフトバンクグループ全体の金融戦略においても重要性が一段と高まっています。

モバイル事業は安定推移 値上げ効果は今後本格化へ

本業のコンシューマー事業は、売上高が2.1%増の3兆151億円、セグメント利益は3.8%増の5508億円となりました。

モバイル売上は、「ワイモバイル」を中心としたスマートフォン契約数の増加に支えられ、前年比1.1%増となりました。通信料金の平均単価が安定基調にある中でも、端末販売単価の上昇や契約数増加が収益を下支えしました。

ソフトバンクは2025年に携帯電話やブロードバンドサービスの各種手数料改定を実施しており、実質的な値上げに踏み切っています。NTTドコモ、KDDIに続く動きであり、国内通信大手3社がそろって料金是正へ向かった格好です。

市場では、値上げによるARPU(1契約当たり平均収入)改善効果が2027年3月期以降に本格寄与するとの見方も出ています。

OpenAIとの提携でAI事業を本格拡大

今回の決算で投資家の注目を集めたのが、AI戦略です。
ソフトバンクは2025年11月、OpenAIと合弁会社「SB OAI Japan」を設立しました。同社はOpenAIの最新AI技術を活用し、日本市場向けAIソリューション「Crystal intelligence」を2026年に国内独占展開する予定です。

これにより、企業の業務プロセスや経営領域へのAI導入を本格支援し、日本企業のAI変革需要を取り込む戦略です。

さらに、国産大規模言語モデル(LLM)「Sarashina mini」のAPI提供も開始しました。日本語性能や日本独自の商習慣への適応力を強みに、企業向けAI市場の獲得を狙います。

AIインフラ分野では、GPUクラスタを統合管理する「Infrinia AI Cloud OS」を開発。KubernetesベースのAIクラウド環境やLLM推論基盤を提供し、AI計算インフラを“社会インフラ”として展開していく方針を打ち出しています。

ソフトバンクは2030年に向け、「デジタル化社会の発展に不可欠な次世代社会インフラ企業」を掲げており、通信会社からAI基盤企業への変貌を急いでいます。

AI投資負担とエネルギーコストが今後の焦点

一方で、AI戦略の推進には巨額投資が伴います。
AIデータセンターやGPUクラスタ整備には、大規模な設備投資と電力調達が不可欠です。同社は決算資料の中で、中東情勢やエネルギー価格変動などによる電力コスト上昇リスクを挙げています。
実際、2026年3月期の投資活動によるキャッシュフローは1兆2708億円の支出となり、前期から支出が拡大しました。AIデータセンター関連投資や銀行事業の有価証券取得などが背景です。
もっとも、同社は「AI計算基盤」を中長期成長の中核と位置付けており、短期的な利益圧迫よりも将来の市場獲得を優先している姿勢がうかがえます。

2027年3月期も増収増益予想 営業利益1.1兆円へ

2027年3月期についてソフトバンクは、売上高7兆5000億円(前期比6.6%増)、営業利益1兆1000億円(同5.5%増)、純利益5600億円(同1.7%増)を見込んでいます。
特にエンタープライズ事業は19.5%増益、ファイナンス事業は27.5%増益予想と、高成長継続を見込んでいます。AI関連投資を継続しながらも、利益成長を両立できるかが今後の焦点となります。
通信収益を土台に、DX、金融、AIへと収益源を広げるソフトバンク。国内通信市場が成熟する中で、“AI社会インフラ企業”への転換をどこまで加速できるかが、中長期の株価評価を左右しそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SoftBank Posts Record Profit as AI and Fintech Drive Growth Beyond Telecom

SoftBank Corp. reported record earnings for fiscal 2026, highlighting the company’s rapid transformation from a traditional telecom operator into a broader AI and digital infrastructure player.

The Japanese telecom giant posted revenue of ¥7.04 trillion, up 7.6% year-on-year, while operating profit rose 5.4% to ¥1.04 trillion. Net profit attributable to shareholders increased 4.7% to ¥550.8 billion, marking an all-time high.

Growth was led by enterprise solutions and fintech operations. Corporate business revenue expanded as demand for cloud, cybersecurity, and AI-related digital transformation services accelerated across Japan. Meanwhile, SoftBank’s finance segment, centered on PayPay, more than doubled operating profit thanks to strong growth in QR payments, credit cards, and banking services.

SoftBank is also aggressively investing in artificial intelligence infrastructure. The company launched “SB OAI Japan,” a joint venture with OpenAI, to exclusively develop enterprise AI services in Japan. It is also advancing its domestic large language model “Sarashina” and building GPU cloud infrastructure through its “Infrinia AI Cloud OS” platform.

Management positioned AI as a long-term growth pillar, aiming to become “essential next-generation social infrastructure” by 2030.

However, investors remain focused on rising capital expenditure and energy costs linked to AI data centers and GPU clusters. SoftBank acknowledged risks from electricity procurement and global energy market volatility, particularly geopolitical tensions in the Middle East.

For fiscal 2027, the company forecasts further growth, targeting operating profit of ¥1.1 trillion and net profit of ¥560 billion.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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