【サンディスク株が急落、その理由とは?】アップルの中国メモリー調達観測で市場に激震!キオクシアにも波及か

【サンディスク株が急落、その理由とは?】アップルの中国メモリー調達観測で市場に激震!キオクシアにも波及か 半導体関連銘柄

▼サンディスク株価推移(2026年6月30日~7月2日)

サンディスク株価推移(2026年6月30日~7月2日)

サンディスク株価推移(2026年6月30日~7月2日)

米メモリー大手サンディスク(NASDAQ:SNDK)の株価が急落しました。7月1日の米国市場では一時前日比14%安まで売られ、最終的にも10%超の大幅下落。7月2日も急落は止まらず、終値は前日比マイナス14.3%で1743.35ドルとなりました。

今回の急落は、アップルが中国メモリーメーカーから半導体調達を検討しているとの報道をきっかけに、メモリー業界全体の収益性悪化懸念が一気に高まったことが背景です。
さらに、AI半導体関連株全体に対する利益確定売りや、過熱感への警戒も重なり、世界中の半導体株へ売りが波及しました。
以下にて深堀していきましょう!!

発端は「アップルが中国メーカー採用を検討」との報道

きっかけとなったのは、ブルームバーグ通信による報道です。
報道によると、アップルはiPhoneなどに搭載するメモリーについて、中国最大級のメーカー、長鑫存儲技術(CXMT)、長江存儲科技(YMTC)からの調達を検討していると伝えられました。
CXMTはDRAM、YMTCはNAND型フラッシュメモリーを製造しており、いずれも中国を代表するメモリー企業です。
アップルは現在、サンディスクやマイクロンなど既存メーカーから調達しているとみられており、中国企業が新たな供給先になれば、市場シェアや価格交渉力が大きく変化する可能性があります。
市場では、「既存メーカーの独占的な立場が崩れる」との懸念が一気に広がりました。

サンディスク最大の懸念は「NAND価格」の下落

サンディスクの業績はNAND型フラッシュメモリー価格に大きく左右されます。
近年はAIデータセンター需要やSSD需要拡大を背景にNAND価格が急回復し、収益改善期待から株価も大きく上昇していました。
しかし、アップルが中国メーカーを採用すれば、供給先が増え、価格競争が激化し、NAND価格の上昇が止まる可能性があります。
つまり、市場が織り込んでいた「高収益が長く続く」というシナリオが崩れるとの見方が急速に広がったことが、今回の急落につながったと思われます。

アップルはメモリー価格高騰に苦しんでいた

アップル側にも事情があります。
近年、AIデータセンター向け需要の急増により、DRAMやNAND価格は大幅に上昇しました。
この影響でアップルは、Mac、iPadなど主要製品を世界的に値上げしています。
同社は「これほど短期間で部品価格が上昇したことはなかった」と説明しており、メモリー価格の高騰は利益を圧迫する大きな要因となっています。
そのため、中国メーカーを新たな調達先に加えることで、調達コストの引き下げ、既存メーカーへの価格交渉力強化、サプライチェーンの多様化を狙っているとの見方が市場では広がっています。

AI半導体相場全体の過熱感も売り材料に

今回の下落はサンディスク固有の問題だけではありません。
AI関連株はここ数カ月で急騰しており、市場では「上がり過ぎではないか」との警戒感も強まっていました。
直近では、ブロードコム決算後のAI需要懸念、マイクロン決算による急騰、メタのAIクラウド参入報道など、わずかなニュースでも半導体株全体が大きく上下する展開が続いています。
投資家心理が神経質になっている中で、アップルの調達報道が引き金となり、一斉売りにつながった格好です。

キオクシアにも連想売りが波及

サンディスクの急落は、日本市場にも大きな影響を与えました。
共同開発パートナーでもあるキオクシアホールディングスは、一時12%を超える急落となりました。
キオクシアは6月下旬に上場来高値を更新していましたが、その後は利益確定売りが続いており、今回のサンディスク急落がさらなる売り材料となりました。
さらに、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株にも売りが波及し、日経平均株価全体を押し下げる要因となりました。
テクニカル面でもキオクシアは25日移動平均線を割り込み、海外投資家が重視するボリンジャーバンドのマイナス1σ近辺まで下落しており、市場では調整局面入りを意識する見方が増えています。

米中摩擦という新たなリスクも浮上

一方で、この報道には地政学的リスクも存在します。
CXMTとYMTCはいずれも米国防総省が安全保障上の懸念を示している企業です。
アップルが実際に採用へ踏み切れば、米政府との摩擦、対中規制との整合性、政治リスクが再び焦点になる可能性があります。
トランプ政権は米国内回帰を重視しており、アップルもこれまで巨額の米国内投資を発表してきました。
その流れに逆行する形となれば、新たな政治問題へ発展する可能性も否定できません。

今後の注目ポイント

今回の株価急落は、サンディスクの業績悪化が確認されたわけではなく、市場の将来予想が大きく修正されたことによるものです。
今後の焦点は、アップルが実際に中国メーカーから調達するのか、NAND価格は本当に下落へ向かうのか、AI需要は引き続き強いのか、サンディスクの収益見通しに修正が入るのか、という点になるでしょう。
メモリー市場は現在、AI需要による追い風と、中国勢の台頭による価格競争という二つの大きなテーマが交錯しています。
サンディスク株の急落は、一企業だけの問題ではなく、世界の半導体市場全体が新たな転換点を迎えていることを示唆する出来事として、今後も投資家の注目を集めそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SanDisk Shares Tumble as Apple China Memory Report Sparks Sell-Off

SanDisk shares plunged more than 10% after reports that Apple is considering sourcing DRAM and NAND memory from Chinese suppliers CXMT and YMTC. Investors fear the move could weaken the pricing power of existing memory makers and increase competition in the NAND market.

The sell-off spread across the global semiconductor sector, hitting Micron, Kioxia, SK Hynix, and Samsung Electronics. Concerns over stretched AI-related valuations and potential oversupply in the semiconductor industry further pressured stocks.

While Apple has not confirmed the report, the news has raised fresh questions about memory pricing, supply chain dynamics, and the long-term earnings outlook for global memory manufacturers. Investors are now closely watching Apple’s sourcing strategy and future NAND market trends.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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