昨年春の株価暴落以降、150円付近を横ばいで推移してきた「NTTの株価」ですが、ついに転期が訪れたかもしれません。
きっかけは、5月29日。NTTの完全子会社であるNTTドコモが、ネット銀行大手の住信SBIネット銀行の65%の株式を取得してを買収し、子会社化する方針を固めたことが報じられたこと。NTTドコモの銀行業への参入は以前からウワサされてきましたが、ついに表面化しました。
今まで、
au(KDDI)= auじぶん銀行、
ソフトバンク = PayPay(ペイペイ)銀行、
楽天モバイル = 楽天銀行、
と、携帯電話事業大手は銀行事業を持ってきましたが、
最大手のNTTドコモだけが持っておらず、
出遅れが指摘されてきました。
私自身は携帯はauを愛用すると同時にauじぶん銀行も使っていますが、
通信キャリアと金融は親和性があると実感しています。
NTTドコモも今回明らかになった銀行事業参入により、
携帯電話事業に依存したビジネスモデルから脱却し、
顧客の経済圏の拡大が期待できます。
銀行名は、NTT銀行などがシンプルで良いのではないでしょうか?
ドコモは2020年9月にNTTの完全子会社となっています。
本体のNTTは、昨年の春にNTT法改正の報道をきっかけに暴落し、150円付近の横ばいが続いてきましたが、グループ全体での価値も高まり、株価上昇のきっかけになるかもしれません。
実際、ここ最近、NTTの株価は上昇し始めており、昨日5月30日は160円を突破。
一時160.6円を記録し、1月6日につけた年初来高値を更新しました。
10ヶ月ぶりの高値でもあります。

NTTの株価推移(2025年3月〜5月30日)
私自身、昨年春の暴落時からNTTの株を握り始めており、持ち株を着実に増やしてきました。一時はマイ転した後、プラマイゼロが1年ほど続いてきましたが、ついにプラ転。
先日、改正NTT法が成立しましたが、懸念視されてきた政府の保有するNTT株売却はなく、経営自由度は増す内容だったので、これもプラス材料。配当金の連続増配も発表されましたし、IOWNの将来性も期待できます。
私はNTT株主として今後の推移に期待していきたいと思っています。
少し長期的な視点で見ると…

NTTの株価推移(2024年〜2025年3月〜5月30日)
2024年初頭、新NISAが始まった頃につけた190円台から見ると、まだまだまだまだ値を戻している途上、といった感じですね。
まあ、さらに長期的な視点で見てみると…

NTTの株価推移(2020年〜2025年3月〜5月30日)
このように俯瞰してみると、かなり上昇してきていることがわかります。
株価の基準は、”どの視点から見るか”によって捉え方が変わってきますね。
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