日本の大手自動車メーカー・日産自動車株式会社(NISSAN)の株価が本日11月15日(金)、再び高騰しています。9:30を回った今現在、427円程で前日比 約17円プラス(+4%以上)。
日産株といえば、11月12日(火)に急騰。その要因が、旧村上ファンド出身者の「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」が大量保有し始めたことであることも話題となったばかり。そして今朝11月15日(金)、新たに香港のヘッジファンド「オアシス・マネジメント」も保有していることが報じられました。
↑今週の株価推移を見てみますと、12日と本日15日の取引量が多いことがわかりますよね。
オアシス・マネジメント社の保有比率は、報告義務が発生するほど高くないため、大株主リストには表示されていないものの、保有し始めた時期はエフィッシモ・キャピタル・マネージメント社よりも早期だったようです。
ご参考までに、【日産の大株主上位企業】(2024年9月末時点)
仏ルノー:16.19%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口):8.55%
JPモルガン(ルクセンブルグ):3.23%
サンテラ(ケイマン)トラスティECM・MF:2.50%
日本カストディ銀行(信託口):1.58%
ステート・ストリート・バンク・ウエスト・トリーティ:1.17%
日本生命保険:0.97%
モクスレイ&Co.:0.94%
野村信託銀行(投信口):0.63%
自社(自己株口):0.48%
–
オアシス・マネジメント社が今後、どれくらいの勢いで買い増ししてくるのか、注目していきたいと思います。
いずれにしても、日産は現状、業績不振が鮮明。PBRは 0.2倍となり日系メーカーで6位に転落、11月7日(木)に発表された決算を考えても、テコ入れが急務であることは間違いないでしょう。カルロス・ゴーンの復活を待望する声もある中、現実的なところとしては、”物言う株主”がコーポレートガバナンス(企業統治)を改善させていくことかもしれません。そういう意味で、エフィッシモ社やオアシス社の活動に期待が高まります。企業価値を向上させて株価を上昇させるのが彼らの取り組みですから、今後どのような施策を提案するのか楽しみです。
コメント