三菱UFJFG、時価総額“日本一”は現実味を帯びるか

三菱UFJFG、時価総額“日本一”は現実味を帯びるか 三菱UFJフィナンシャルグループ

野村証券は目標株価4,000円へ引き上げ――金利上昇・業績拡大・資本政策が追い風

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の存在感が、日本株市場で急速に高まっています。
7月10日の東京市場では、一時前日比64円高の3,478円まで上昇し、7月7日に付けた株式分割考慮ベースの上場来高値3,518円に迫りました。終値は3,461円となり、高値圏での推移を維持しています。背景には、野村証券が7月9日付のリポートで投資判断「Buy」を継続したうえで、目標株価を3,100円から4,000円へ大幅に引き上げたことがあるとみられています。
一方で市場が注目しているのは株価だけではありません。三菱UFJFGの時価総額は約41兆円規模まで拡大し、長年日本企業の代表格であったトヨタ自動車との差が急速に縮小しています。遂に時価総額日本一が見えてきたかもしれません。
以下にて深堀りしていきましょう!!

日本の時価総額ランキングが大きく変わる可能性

現在の時価総額ランキングは以下のようになっています。

1位 キオクシア 約42.1兆円
2位 トヨタ自動車 約41.2兆円
3位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 約41.1兆円
4位 ソフトバンクグループ 約36.4兆円

最近はAI半導体関連としてキオクシアの株価上昇に注目が集まりがちですが、水面下では三菱UFJFGも着実に時価総額を積み上げています。

仮にキオクシアの株価が調整局面に入り、三菱UFJFGが現在の上昇トレンドを維持すれば、日本企業の時価総額首位が入れ替わる可能性も十分に視野へ入ってきます。
これは単なるランキングの変化ではありません。日本株市場の主役が、「製造業」や「半導体」から、「金融・資本市場」へとシフトしつつあることを象徴する出来事となる可能性があります。

野村証券は「上振れ余地あり」と評価

野村証券の担当アナリスト高宮健氏は、2027年3月期について、会社計画は同業他社と比較しても強気ではあるものの、さらに上振れする可能性があるとの見方を示しています。
その理由として挙げられているのが、国内貸出の力強い拡大、落ち着いた信用コスト、為替や株式市場などの市況環境などです。
日本銀行の金融政策正常化により金利水準が上昇する環境では、国内最大のメガバンクである三菱UFJFGは貸出利ざやの改善という恩恵を受けやすい構造となっています。
さらに海外事業や法人金融、資産運用ビジネスも好調に推移しており、利益成長の裾野が広がっています。

次期中期経営計画にも期待

市場関係者がもう一つ注目しているのが、次期中期経営計画です。
高宮氏は、企業価値向上は自己株取得の規模だけでは測れないとしながらも、成長投資と株主還元をバランス良く組み合わせた資本政策を打ち出し、市場との対話を深めることが重要だと指摘しています。
三菱UFJFGは近年、増配、自己株取得、ROE向上、資本効率改善を積極的に進めており、海外投資家からの評価も高まりつつあります。
次期中計でさらなる利益成長戦略や資本政策が示されれば、株価の再評価につながる可能性があります。

金利上昇局面で際立つ銀行株の強さ

ここ数年、日本株市場ではAIや半導体関連銘柄が相場をけん引してきました。
しかし2026年は、日本銀行の追加利上げ観測や長期金利上昇を背景に、銀行株へ資金が流入する動きも鮮明になっています。
特に三菱UFJFGは、国内最大級の貸出残高、世界有数の金融ネットワーク、高水準の利益成長、安定した配当、積極的な株主還元という強みを持ち、海外機関投資家からも日本の金融セクターを代表する銘柄として位置付けられています。アナリストのコンセンサスも総じて強気で推移しています。

「日本一」は十分に射程圏内

現時点ではキオクシアが時価総額首位を維持していますが、その差は決して大きくありません。
半導体関連株は市況やAI投資期待によって値動きが大きくなる一方、三菱UFJFGは業績改善や金利環境の変化という比較的持続性の高い材料を背景に株価を押し上げています。
野村証券が目標株価4,000円を提示したことは、市場が三菱UFJFGの利益成長力と企業価値向上を高く評価し始めていることを示しています。今後、決算や中期経営計画、さらなる株主還元策が追い風となれば、日本企業の時価総額ランキングが塗り替わる可能性も現実味を帯びてきそうです。

三菱UFJフィナンシャル・グループ本社ビルのMUFGロゴ表示/東京都千代田区丸の内一丁目4番5号。2024年11月29日/(C) 撮影:STOCK EXPRESS編集部 (Photographer: SHUN)

三菱UFJフィナンシャル・グループ本社ビルのMUFGロゴ表示/東京都千代田区丸の内一丁目4番5号。2024年11月29日/(C) 撮影:STOCK EXPRESS編集部 (Photographer: SHUN)

私自身、同社の株を長年保有しており、注目しております。思い返せば、私がまとめて購入した2020年当時、株価は300円台でした。それから6年ほどで株価は約10倍に。これほどのバリュー株でテンバガー達成とはスゴイですよね。今後の動きにも期待していきたいと思います。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Mitsubishi UFJ Moves Closer to Becoming Japan’s Most Valuable Company

Mitsubishi UFJ Financial Group (TSE: 8306) is drawing growing attention from investors as its market capitalization approaches that of Japan’s largest listed companies. Following Nomura Securities’ decision to raise its target price from ¥3,100 to ¥4,000 while maintaining a “Buy” rating, MUFG shares climbed near a record high.

The bank’s market value has now risen to around ¥41 trillion, narrowing the gap with Toyota Motor and approaching current leader Kioxia. If Kioxia’s share price weakens while MUFG continues its upward momentum, the banking giant could become Japan’s largest listed company by market capitalization.

Analysts remain optimistic, citing strong domestic loan growth, a favorable interest-rate environment, stable credit costs, and continued shareholder-friendly capital policies. Investors are also closely watching MUFG’s next medium-term management plan for further growth initiatives and capital allocation strategies.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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PROFILE

【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
語り手は、SHUN。
渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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