私も株主として応援している三菱グループの大手総合商社「三菱商事株式会社」。最近では株価下落で話題になることが多いですが、本日も下げました(汗。私が11月18日の記事(三菱商事の株価、いくらで下げ止まるのか)にて「2,500円くらいまで下落が進んで落ち着くのではないか」と書きましたが、本日の終値 2,525.5円。ギリギリのところで、2,500円を割らずに済みました。今週の値動きを見ていると、「もしかしたら今日あたり2,500円を割るかも」と思える展開でしたが、ひとまず今週は保ちましたね。
ここであらためて三菱商事の株価の変遷を振り返ってみましょう!
まずは、昨年12月〜本日までの株価チャート。
今年の1月に株が3分割されました。それまでの三菱商事株は単元株(100株)の価格が高めだったので、なかなか手を出しにくい方も多かったと思います。私もそうでした(汗。ただ、1月の3分割で、20万円台前半になってくれたので、個人投資家も手を出しやすくなったかな、と。ちょうど新NISAが始まったタイミングでもあり、ここに照準を合わせたのでしょうね。
ところが、その後、あれよあれよという間に株価が急上昇。GW真っ最中の5月2日には、3,775円をつけました。実は私、1月4日の2,231円の段階で、「手頃だけど、もうすこし下がるかも」と思って、買うのを待っていたのですが、まったく下がる気配もなく(この頃の三菱商事は強かった)、糸の切れた凧を見上げる気持ちで株価を眺めておりました。バフェットが日本の5大商社株を積極的に保有している、という情報もあり、多くの方が注目していましたよね。
ところが、結果的に5月2日の3,775円をピークに、その後の株価は下落一直線。8月5日の令和のブラックマンデーでガツンと落ち込んだ後、回復していくようにも見えたものの、結果的に本日に至るまで右肩下がりの傾向です。
▼今年10月〜11月の株価チャート
この右肩下がりの角度は、先日倒産が決定的になった日本電解の株価チャートに近いものを感じます(汗。
特に今週の下落は極端でした。
▼今週の三菱商事株価チャート
11月26日、米国のトランプ次期大統領による関税に関する表明があり、中国に10%、メキシコ・カナダに25%の追加関税をかけるというのです。この影響が強かったと思いますが、26日は朝から暴落。ここで、2,600円台だった三菱商事の株価は2,500円台へ…
まあ、最近の株価だけを見ていると悲観的になりがちではありますが、長い目で見ると、今年の春が高すぎたのであって、それが実力値に近づいてきていると考えれば、気持ちも落ち着きます。しかも、株価が手頃になることは買い増しもしやすくなるわけですしね。私のように配当を軸としている者にとっては、持ち株数を増やしていくことが大事ですから、良いことでもあるでしょう。配当の減配がなければと話ではありますが(汗。
11月18日の記事でも書いたように、現在の三菱商事株価は、現状での適正価格に向かっている途上だと思います。
・円安のゲタがはずれ円高へ
・決算の数字だけは良かったものの、一過性利益の割合が多く、次回の決算は不透明
・自社株買いの終了
・資源エネルギー価格の低下
・トランプの関税強化
などなどの背景を考える時、現在の株価下落は決して驚くことでもないでしょう。
あとは、配当4%、PBR1あたりの水準で下げ止まってくれるかどうか。
・・・
本日、三菱商事本社ビルを通った際、クリスマス演出がキレイでした。なんとか、クリスマスまでには この右肩下がりの下落曲線が上向きになってくれると良いのですが…
今週の東京株式市場も終わりですが、来週の株価の動向も楽しみにウォッチしていこうと思います。
◎STOCK EXPRESS編集部
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