メルカリが3日ぶりに大幅反発、上昇率は一時6%超に
8月19日、フリーマーケットアプリ大手の株式会社メルカリ(東証プライム、証券コード4385)の株価が3営業日ぶりに大幅反発しました。株価は一時 前日比306円、率にして6.84%高となる4779円まで上昇しており、投資家の買いが優勢となっています。終値は4750円で、この日の東証プライム値上がり率ランキング4位にランクイン。
▼メルカリ株価推移(2026年8月17日~19日)

メルカリ株価推移(2026年8月17日~19日)
今回の株価上昇を直接的に促したのは、ジェフリーズ証券による目標株価の引き上げです。同証券は19日付で、メルカリの目標株価を従来の4370円から5800円へと大幅に引き上げました。新たな目標株価が直近の株価水準を明確に上回ったことで、今後の上昇余地を意識した買いが広がったとみられます。
投資判断についても、3段階評価で最上位となる「バイ(買い)」が据え置かれました。単なる目標株価の調整ではなく、メルカリの収益力や事業環境を前向きに評価したうえでの引き上げと受け止められたことが、株価の反応を大きくしたと考えられます。
なぜ、メルカリの株価が急騰したのかについて、以下にて深堀していきましょう!!
目標株価は4370円から5800円へ、強気評価が買い材料に
目標株価は、証券会社のアナリストが企業の将来的な利益や成長性、財務状況などを分析し、一定期間における妥当な株価水準を示したものです。今回、ジェフリーズ証券はメルカリの目標株価を1430円引き上げました。引き上げ率は約33%に達し、市場参加者に強い印象を与える内容となっています。
株価がすでに従来の目標株価である4370円を上回る局面では、その目標水準が投資家にとって買い材料になりにくくなる場合があります。しかし、新たな目標株価として5800円が示されたことで、現在の株価から見ても一定の上昇余地があるとの見方が浮上しました。これが、短期的な投資資金だけでなく、業績改善を評価する中長期の投資家にも注目された可能性があります。
また、最上位の投資判断が維持された点も重要です。目標株価の引き上げと「買い」判断の据え置きが同時に示されたことで、市場ではメルカリの利益成長に対する評価が一段と強まったと受け止められました。
今期コア営業利益は会社計画を約2割上回るとの予想
ジェフリーズ証券の佐藤博子氏は19日付のリポートで、メルカリの2027年6月期の連結コア営業利益について、541億円になると予想しています。これはメルカリが示している会社計画の450億円を91億円上回る水準です。率にすると会社計画を約20%上回る計算となり、大幅な上振れを見込んでいることが分かります。
コア営業利益は、国際会計基準に基づく営業利益から、その他の収益や費用などを控除して算出される指標です。一時的な要因の影響を取り除き、企業の本業における収益力を把握するうえで注目されます。そのコア営業利益が会社計画を大きく上回るとの予想が示されたことで、メルカリの基礎的な利益創出力に対する期待が高まりました。
アナリスト予想と会社計画の間に約2割の差があることは、今後の決算発表において業績上振れや計画修正への期待を生みやすい状況といえます。投資家は足元の利益だけでなく、将来の利益予想を先取りして株価に織り込む傾向があります。このため、今回の強気な利益見通しがメルカリ株を買い直す有力なきっかけになったと考えられます。
会社計画は保守的との見方、市場予想の切り上がりに期待
ジェフリーズ証券は、メルカリが公表しているコア営業利益450億円という計画について、保守的な水準であると評価しています。会社側が慎重な前提を置いているのであれば、事業が順調に進んだ場合には計画を上回る可能性があり、今後の決算内容が市場の期待を押し上げる展開も想定されます。
株式市場では、会社計画そのものに加え、複数の市場関係者による業績予想の平均値である市場コンセンサスが重視されます。今回のリポートでは、業績見通しに対する投資家の確信が高まるにつれて、市場コンセンサスも切り上がっていく可能性が指摘されました。
市場コンセンサスの上昇は、企業価値を計算する際の利益前提を押し上げる要因になります。業績予想の上方修正が相次げば、株価指標の見え方が変わり、従来より高い株価水準を正当化しやすくなります。今回の株価上昇には、目標株価5800円という数字だけでなく、今後の市場予想全体が上向くとの期待も反映されているとみられます。
インフレが中古品需要を支える構造的な追い風に
メルカリの事業環境を考えるうえでは、インフレによる消費者行動の変化も見逃せません。物価上昇が続く局面では、消費者は新品だけにこだわらず、品質と価格のバランスに優れた中古品や代替商品を選ぶ傾向を強める可能性があります。
ジェフリーズ証券は、消費者がより価値が高く、手頃な価格の代替品を求めることが中古品需要の下支えになるとみています。そのうえで、インフレは依然としてメルカリにとって「構造的な追い風」であると評価しました。
メルカリが展開するフリーマーケット事業は、商品を安く購入したい利用者と、不要品を販売して収入を得たい利用者の双方に利用価値があります。生活コストの上昇によって節約志向が強まれば、購入者側では割安な中古品への関心が高まりやすくなります。一方、出品者側でも、家庭にある不要品を現金化しようとする動きが広がる可能性があります。
こうした買い手と売り手の双方に働く経済的な動機は、流通量や取引機会の増加につながり得ます。インフレは一般的な企業にとってコスト増加や消費減速を招くリスク要因ですが、リユース市場では価格競争力の高い中古品への需要を押し上げる側面があります。この事業特性が、メルカリの中長期的な成長期待を支える材料として改めて注目されています。
今回の上昇を持続させるために必要な確認材料
今回のメルカリ株の上昇は、証券会社による目標株価引き上げを契機としたものですが、上昇基調が今後も続くかどうかは、実際の業績によって左右されます。特に注目されるのは、2027年6月期のコア営業利益が会社計画をどの程度上回るのか、そしてジェフリーズ証券が予想する541億円に近づくことができるかという点です。
会社計画が保守的であるとの見方が市場に広がれば、決算発表のたびに上方修正への期待が高まりやすくなります。その一方で、期待が株価に先行して織り込まれた場合、決算内容が高い市場予想に届かなければ、利益確定売りが出る可能性もあります。投資家には、株価上昇率だけでなく、利益の進捗や市場コンセンサスの変化を継続的に確認する姿勢が求められます。
また、中古品需要を支えるインフレ環境が追い風になる一方、消費者心理の悪化が取引そのものを抑制する可能性もあります。中古品市場の拡大がメルカリの取引量や利益にどの程度結び付いているのかを見極めることが、今後の評価を左右するでしょう。
メルカリ株上昇の背景に、業績上振れと構造的成長への期待
メルカリ株が大幅に上昇した最大の理由は、ジェフリーズ証券が目標株価を4370円から5800円へ引き上げ、「買い」の投資判断を維持したことです。その評価の背景には、2027年6月期のコア営業利益が会社計画の450億円を上回る541億円に達するとの予想があります。
加えて、会社計画は保守的であり、今後は市場コンセンサスが切り上がる可能性があるとの見方も、投資家心理を改善させました。さらに、物価上昇を受けて消費者が割安で価値のある商品を求める動きは、中古品を扱うメルカリにとって構造的な追い風になると評価されています。
今回の株価上昇は、一つの証券会社による目標株価の変更だけではなく、利益成長への期待、会社計画の上振れ余地、インフレ下におけるリユース需要という複数の材料が重なった結果といえます。今後は、こうした期待が実際の業績として確認されるかが焦点となりそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK
EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Mercari Shares Surge as Jefferies Raises Price Target to ¥5,800
Mercari, Inc. shares rebounded sharply, rising as much as 6.84% to ¥4,779. The rally followed Jefferies’ decision to raise its price target for the Japanese marketplace operator from ¥4,370 to ¥5,800 while maintaining its highest “Buy” rating.
Jefferies expects Mercari’s consolidated core operating profit for the fiscal year ending June 2027 to reach ¥54.1 billion, exceeding the company’s ¥45.0 billion forecast by roughly 20%. The brokerage views the company’s guidance as conservative and expects market consensus estimates to rise as investors gain confidence in the earnings outlook.
Inflation is also seen as a structural tailwind for Mercari. As consumers seek affordable products offering better value, demand for secondhand goods could remain firm. The combination of a higher price target, expectations for earnings outperformance and resilient resale demand has strengthened investor sentiment toward the stock.
Future share-price performance will depend on whether Mercari can convert these expectations into reported profit growth. Investors should monitor earnings progress, revisions to consensus estimates and trends in transaction activity.
Disclaimer: This article is provided for informational
purposes only and should not be construed as a recommendation to buy
or sell any specific securities. Please make investment decisions at
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