キオクシア株、上場来高値更新で時価総額3位に浮上! ゴールドマン・サックスが目標株価を9万3000円へ大幅に引き上げ

キオクシア株、上場来高値更新で時価総額3位に浮上! ゴールドマン・サックスが目標株価を9万3000円へ大幅に引き上げ 半導体関連銘柄

半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)が東京株式市場で圧倒的な存在感を示しています。6月1日の株式市場では一時前週末比7150円高となる7万3150円まで上昇し、上場来高値を更新しました。終値も7万2500円と高値圏を維持しており、株価は年初来で約7倍に急騰しています。

こうした株価上昇を受け、同社の時価総額は40兆円に迫る水準まで拡大しました。5月29日には三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)を抜き、日本企業の時価総額ランキングで3位に浮上しており、市場の注目度は一段と高まっています。

時価総額ランキング ベスト10(2026年6月1日現在)

以下にて詳しく見ていきましょう!!

ゴールドマン・サックスが投資判断を「買い」に引き上げ

今回の株価急騰の大きな材料となったのが、ゴールドマン・サックス証券による投資判断の引き上げです。
同社は5月31日付のリポートで、キオクシアの投資判断を従来の「中立」から最上位の「買い」へ引き上げました。あわせて目標株価も従来の4万8000円から9万3000円へ大幅に引き上げており、市場ではこれを好感した買いが広がりました。

担当アナリストは、キオクシアが主力とするNAND型フラッシュメモリーについて、AI需要の拡大が続く一方で、当面は供給増加が限定的になると指摘しています。大手メモリーメーカー各社が引き続きDRAMへの投資を優先していることから、NAND市場では2028年頃まで需給の引き締まった状態が続く可能性があると分析しています。

その結果、従来想定を上回る高い利益水準が長期間維持されるとの見方を示しており、2029年3月期まで80%前後という高い粗利益率を維持しながら増収増益が続くと予想しています。

香港アレテイア・キャピタルは目標株価20万円を提示

海外投資家の強気な見方も株価を後押ししています。
香港のアレテイア・キャピタルは5月31日付で公表したリポートで、キオクシアの目標株価を20万円に設定しました。これは当時の株価水準の約3倍に相当する水準であり、市場関係者の間で大きな話題となりました。

同社は、エージェントAIの普及によって企業向けSSD需要が急増すると予想しています。AIモデルの高度化に伴い、膨大なデータを保存するためのストレージ需要が拡大し、高密度な3次元NANDの需要が大きく伸びると見ています。

また、キオクシアが競合他社に先駆けて新規クリーンルームを保有している点も高く評価しています。需要拡大局面において供給能力を増強できる体制を整えていることから、市場シェア拡大の余地が大きいと分析しています。

さらに、今後は豊富なキャッシュフロー創出による株主還元の拡大や、将来的なADR上場への期待も投資テーマとして挙げています。

AI時代の主役として存在感を高めるNANDメモリー

キオクシアの株価上昇を支えている最大の要因は、生成AIブームによるNAND型フラッシュメモリー需要の急拡大です。

これまでAI関連銘柄としてはGPUやHBM(高帯域幅メモリー)が注目を集めてきました。しかし、AIが生み出す膨大なデータを保存するためには大容量のストレージが不可欠であり、その中核を担うのがNAND型フラッシュメモリーです。

AIデータセンターの建設が世界的に加速する中、企業向けSSD需要は急拡大しています。それに伴いNAND価格も上昇基調を強めており、市場では少なくとも2027年頃までは需給ひっ迫が続くとの見方が広がっています。

NAND専業メーカーであるキオクシアは、この構造的な需要拡大の恩恵を最も大きく受ける企業の一つとして評価されています。

業績は急拡大、純利益は国内首位級の水準へ

業績面でも成長の勢いは鮮明です。
2026年3月期の売上高は2兆3376億円と前期比37.0%増、営業利益は8704億円と同92.7%増となりました。特に2026年1~3月期は売上高が前年同期比2.9倍の1兆29億円、営業利益が同16.1倍の5968億円と大幅な伸びを記録しています。

市場予想では、2027年3月期の純利益は4兆円を超える見通しとなっており、トヨタ自動車の予想純利益を上回る可能性も指摘されています。

また、株価が大きく上昇したにもかかわらず、12カ月先予想PERは8倍台と依然として東証株価指数(TOPIX)平均を大きく下回っています。そのため、市場では今後の利益成長が確認されれば、さらなるバリュエーションの見直しが進む可能性もあるとの見方が出ています。

投資家の関心はAI需要の持続性に

もっとも、市場には慎重な見方も残っています。

メモリー市場は景気や需給の影響を受けやすいコモディティ市場であり、将来的な供給増加によって価格が下落するリスクは常に存在します。また、現在のAI投資ブームが数年後も同じペースで継続するかどうかは不透明との指摘もあります。

そのため、今後の株価を左右する最大のポイントは、AI関連投資が一時的なブームに終わるのか、それとも新たな産業インフラとして定着するのかという点にあります。
ただ、現時点では国内外の有力証券会社が相次いで目標株価を引き上げており、機関投資家からの資金流入も続いています。日本企業の時価総額ランキングで3位に浮上したキオクシアが、AI時代を象徴する銘柄としてさらなる成長を遂げるのか、市場の注目はますます高まっています。


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なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Kioxia Shares Hit Record High as AI Memory Demand Fuels Investor Optimism

Kioxia Holdings (285A) has emerged as one of the most closely watched stocks in Japan’s equity market, as expectations for AI-driven memory demand continue to lift its share price.
The stock rose to a record high of ¥73,150 on June 1 and closed at ¥72,500. Its market capitalization has approached ¥40 trillion, pushing the company to third place among Japanese listed firms, behind Toyota Motor and SoftBank Group.

Broker Upgrades Drive Momentum
Investor sentiment strengthened after Goldman Sachs upgraded Kioxia from “Neutral” to “Buy” and raised its target price sharply to ¥93,000 from ¥48,000.
Goldman cited tight supply in NAND flash memory, as major memory makers continue to prioritize investment in DRAM. The firm expects strong AI-related demand and limited supply growth to support NAND pricing through around 2028.

Ultra-Bullish Target from Aletheia
Hong Kong-based Aletheia Capital also attracted attention by setting a ¥200,000 target price for Kioxia, far above the current market price.
Aletheia expects rapid growth in enterprise SSD demand as agentic AI adoption expands. It also highlighted Kioxia’s ability to increase supply through new cleanroom capacity, which could help the company gain market share.

Earnings Outlook Improves Sharply
Kioxia’s earnings are already expanding rapidly. For the fiscal year ended March 2026, revenue rose 37.0% to ¥2.34 trillion, while operating profit nearly doubled to ¥870.4 billion.
Analysts now expect net profit for the year ending March 2027 to exceed ¥4 trillion, potentially surpassing Toyota’s profit level.

Key Question: Can AI Demand Last?
Despite the rally, some investors remain cautious. Memory products are cyclical, and future supply increases could pressure prices.
For now, however, the market is treating Kioxia as one of Japan’s leading AI infrastructure plays. The key issue for overseas investors is whether the current AI-driven NAND boom can become a long-term structural growth story.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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