大手電気通信事業者 KDDI(ケイディーディーアイ)の松田浩路社長が4月10日、都内で記者会見を開き、アメリカの民間企業スペースXが運用している衛星通信網「Starlink(スターリンク)」との連携戦略を発表しました。スターリンクとauのスマートフォンの間で直接通信を行うサービスで、空が見えるところであれば、どこでもメッセージのやり取りなどが可能になったそうで、すでに同日からサービス開始したとのこと。今まで通信圏外だった山間部や海上でも通信可能になるとは、効果が大きいですよね。地上の基地局などを通さずにダイレクトに通信する形式は日本国内発。
松田社長は会見で、自前主義にはこだわらず、パートナーと組んで大きなことにスピーディーに取り組むことの意義を唱えました。外部と提携することにより、自前の基地局が足りないハンディを乗り越えられます。
KDDIの前身企業の一つである第二電電株式会社は、NTT(当時の日本電信電話公社)に挑戦する形で誕生した企業。この勢いでNTTを追い抜く可能性も出てきたのではないでしょうか。
KDDIはスターリンクとの提携によって、電波塔、アンテナ、そして、それらを稼働させる為の電力供給に必要な電線などの設備投資費が軽減でき、かなりのコスト圧縮ができるのではないでしょうか。
逆に、NTTは今まで電波塔などをKDDIに貸して得ていた賃料が減り、収入減となるのでは…?そして、維持費の回収も難航する可能性もあるのではないか… と心配になってきます。
私自身、つい先日、KDDI株が2分割したタイミングで購入し(購入単価 2,388円)、株主として歩みはじめたところ。その後、トランプ関税ショックの荒波の中でも、ディフェンシブセクターである通信株は打たれ強く、株価は持ち堪えてきました。先週終値は2,473円でしたが、週明けの明日は、上昇するのではないでしょうか。
私自身、今回のKDDI株購入のタイミングは、なかなか成功できたと感じています。2分割直後に買ったのです。なぜかというと、昨年の三菱商事株分割の際、様子見していたところ、どんどん株価が上昇して買い時を見失ってしまったから(結果的に今年の下落局面では買えましたが)。その経験を活かして、上がっていく前に持てました。
一方、同じ通信株で、同じく以前に株を分割したNTT株は、その後も低迷を続けています。私自身、NTT株も買い増しを続けており、可能性を感じていますので、今後の展開に期待したいところです。
KDDI、NTTともに切磋琢磨して世界でもビジネスを成功させ、配当金を増額し続けてほしいところです。
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