5月7日の東京株式市場で、イビデン株式会社<4062>の株価が急騰しました。株価は前営業日比3,000円高(22.43%高)の16,375円まで買われ、東証プライム市場の値上がり率ランキングで2位に浮上。株式分割考慮後の上場来高値を2営業日ぶりに更新しました。市場では、米アップルを巡る半導体供給網再編の思惑が、同社株への強力な買い材料になったとの見方が広がっています。
▼イビデン株価推移(2026年4月30日〜5月7日)

イビデン株価推移(2026年4月30日〜5月7日)
イビデン株価上昇の背景について、以下にて詳しく探ってみましょう!!
アップルがインテル採用を検討との報道、市場の視線がイビデンへ
イビデンの株価急騰のきっかけとなったのは、米ブルームバーグ通信による報道です。報道によれば、アップルは自社デバイス向け半導体の製造委託先として、インテルや韓国サムスン電子を候補に加える方向で予備的な協議を進めているとされます。現在、アップルの先端半導体は台湾TSMCへの依存度が極めて高い状況ですが、地政学リスクや供給安定性の観点から、第2の生産委託先を模索しているとの見方が浮上しました。
この報道を受け、米国市場ではインテル株が急伸。日本市場では、インテル向けにICパッケージ基板を供給するイビデンが“関連銘柄”として強く意識され、投資資金が集中する展開となりました。
イビデンは、半導体パッケージ基板分野で世界トップクラスの技術力を持つ企業として知られています。特にAIサーバーや高性能CPU向けの高機能ICパッケージ基板では存在感が大きく、インテルとの取引関係も市場で広く認識されています。アップルがインテル活用へ本格的に動けば、イビデンの受注拡大期待につながるとの思惑が、一気に株価へ織り込まれた格好です。
「AI半導体関連」の本命銘柄として再評価
今回の上昇は、単なる思惑買いだけではありません。背景には、生成AI市場拡大を軸とした半導体関連株全体への資金流入があります。
イビデンの2026年3月期第3四半期決算では、売上高が前年同期比10.5%増の2,986億円、営業利益は27.7%増の445億円と大幅増益を達成。特に生成AIサーバー向けの高機能ICパッケージ基板需要が業績を押し上げました。電子事業の営業利益は65%超の伸びとなり、AIインフラ投資拡大の恩恵を強く受けている状況です。
市場では、エヌビディアやAMDなどAI半導体メーカーへの注目が続いていますが、実際にはそれらを支える基板・材料メーカーにも資金が向かっています。その中でもイビデンは、「AI時代のインフラ銘柄」として位置づけ直されているとの声が増えています。
さらに同社は、AI向け基板需要拡大を見据え、電子事業へ約5,000億円規模の大型投資計画を打ち出しています。岐阜県の河間事業場を中心に最新設備を導入し、生産能力を大幅に引き上げる方針で、中長期的な成長期待も株価を支える要因となっています。
決算発表を前に「先回り買い」、一方で過熱感も
市場関係者の間では、5月11日 月曜日に予定されている2026年3月期決算発表への期待も高まっています。
東洋証券のストラテジストは、「半導体供給網再編への思惑が広がるなか、決算発表までは買われやすい地合いが続く可能性がある」と指摘しています。特に、AIサーバー向け需要の継続性や、インテル関連ビジネスの拡大可能性に投資家の関心が集中しているようです。
もっとも、足元の株価上昇スピードは非常に急であり、短期的な過熱感を警戒する声も少なくありません。わずか数営業日で大幅高となったことで、決算内容が良好だったとしても、材料出尽くしによる利益確定売りが出る可能性も意識されています。
また、アップルとインテルの協議については、現時点ではあくまで初期段階とされており、実際の受注や量産につながるかは不透明です。市場では期待先行の面もあるため、今後の正式発表や業界動向を慎重に見極める必要がありそうです。
半導体供給網再編の“象徴銘柄”へ
それでも、今回の株価急騰は、イビデンが単なる部材メーカーではなく、世界の半導体サプライチェーン再編を象徴する銘柄として認識され始めていることを示しています。
米中対立や地政学リスクの高まりを背景に、半導体業界では「供給網の多様化」が世界的なテーマとなっています。アップルによる“脱TSMC依存”の動きが本格化すれば、インテル、サムスン、さらにはそれらを支える部材メーカーにまで恩恵が広がる可能性があります。
イビデンは、その流れの中核に位置する企業の一社です。AI需要、先端半導体、供給網再編――。複数の成長テーマが重なるなか、同社株への投資家の期待は、今後もしばらく高い水準で推移しそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Ibiden Surges as Apple-Intel Chip Talks Spark Supply Chain Rally
Ibiden shares jumped 22% on May 7, hitting a record high as investors reacted to reports that Apple is exploring Intel and Samsung Electronics as alternative chip manufacturing partners to reduce its dependence on TSMC.
The Japanese electronics materials maker, a major supplier of IC package substrates for Intel processors, was seen as a key beneficiary of any expansion in Intel’s semiconductor production. Intel shares also rallied sharply in the U.S. following the reports.
According to Bloomberg-linked reports, Apple is in early-stage discussions with Intel and has also visited Samsung’s Texas semiconductor facilities. While no formal agreements have been announced, the move highlights growing concerns over supply chain concentration and geopolitical risks surrounding Taiwan-based TSMC.
Investors are also betting on continued growth in AI-related semiconductor demand. Ibiden has recently benefited from strong demand for advanced package substrates used in AI servers and high-performance processors. The company is expanding production capacity through large-scale capital investment plans in Japan.
Market strategists said speculation around global semiconductor supply chain restructuring could continue to support Ibiden shares ahead of its earnings announcement on May 11. However, some analysts also warned that the stock’s rapid rise may increase the risk of short-term profit-taking.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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