ヒューリック株式会社(3003)が2026年4月27日に発表した2026年1〜3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比2%減の311億円となりました。一方で純利益は同6%増の181億円となり、減益と増益が混在する内容となりました。不動産賃貸事業やホテル・旅館事業が引き続き好調に推移する中、特殊要因が利益を押し下げる構図が浮き彫りとなっています。以下にて詳しく見ていきましょう!!
のれん償却が営業利益を圧迫
営業利益が減少した主な要因は、2024年に連結子会社化したリソー教育グループに関連するのれんの追加償却です。同社株価の下落に伴い、のれんの価値を見直した結果、償却負担が増加し、利益を押し下げました。
この影響がなければ、主力事業の好調さから本業の収益力はむしろ底堅いとみられ、市場では一過性要因として受け止める見方も出ています。
法人税負担減で純利益は増益を確保
一方、純利益は前年同期比6%増の181億円となりました。法人税負担の減少が寄与し、営業利益の減少を補う形となりました。
企業体質としての収益基盤が安定していることに加え、税負担の変動が利益水準に一定の影響を与える構造が改めて確認されました。
不動産賃貸事業が大幅増収を牽引
売上高にあたる営業収益は45%増の2268億円と大幅な伸びを記録しました。主因は不動産賃貸事業の好調です。
同社はこれまでに7000億円以上を投じてオフィスビルなどの大型不動産を取得しており、これらの資産が収益に本格的に寄与しています。特に、2025年に完成した「ヒューリック銀座ビル」(東京・中央区)などの新規物件が賃貸収益の拡大に大きく貢献しました。
都心の優良物件への集中投資戦略が、安定したキャッシュフロー創出につながっている点は、投資家にとって評価材料といえます。
インバウンド回復でホテル事業も好調維持
ホテル・旅館事業も引き続き堅調に推移しました。訪日外国人(インバウンド)需要の回復が続いていることに加え、平均客室単価の上昇が収益を押し上げました。
成瀬麻弓執行役員は「足元の客足動向に大きな変化は見られない」としつつも、「原油高が長引く場合の間接的な影響については引き続き注視する」とコメントしています。エネルギー価格の高騰がコスト構造や消費動向に与える影響が、今後のリスク要因として意識されています。
通期予想は据え置き、最高益更新を見込む
2026年12月期の通期業績予想については、従来予想を据え置きました。同社は通期で過去最高益の更新を見込んでおり、足元の進捗はおおむね計画通りとみられます。
不動産賃貸による安定収益と、ホテル事業の回復基調が継続すれば、外部環境の変動を吸収しながら成長を維持できるかが今後の焦点となります。
今回の決算は、一時的な会計要因により営業利益は減少したものの、事業の基礎的な収益力の強さを示す内容となりました。大型投資の成果が顕在化しつつある中、ヒューリックの成長ストーリーがどこまで持続するか、投資家の関心が集まっています。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Hulic Posts Mixed Earnings as Strong Real Estate and Hotel Growth Offset One-Off Costs
Hulic Co., Ltd. reported mixed results for the January–March quarter of 2026, with operating profit declining 2% year-on-year to ¥31.1 billion, while net profit rose 6% to ¥18.1 billion.
The drop in operating profit was mainly due to additional goodwill amortization related to Riso Kyoiku Group, which Hulic acquired as a subsidiary in 2024. The charge followed a decline in the subsidiary’s share price and weighed on overall earnings.
In contrast, net profit increased thanks to a lower corporate tax burden, highlighting the company’s underlying earnings stability.
Revenue surged 45% year-on-year to ¥226.8 billion, driven by strong performance in Hulic’s core real estate leasing business. Income from newly acquired office buildings—backed by over ¥700 billion in investments—contributed significantly, including the Hulic Ginza Building completed in 2025.
The hotel and ryokan segment also remained robust, supported by steady inbound tourism demand and higher average room rates. While management sees no major change in current demand trends, it noted that prolonged high oil prices could pose indirect risks.
Hulic maintained its full-year forecast for the fiscal year ending December 2026, expecting to achieve record-high profits.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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