株式会社フジクラ<5803>は6月18日、2027年3月期の連結業績予想を大幅に上方修正すると発表しました。これまで市場では、前回公表された保守的な業績見通しに対する失望感から株価調整が続いていましたが、今回の修正はそうした懸念を払拭する内容となっています。特に、AIブームを背景としたデータセンター向け光通信関連製品の需要拡大が想定を大きく上回っており、収益成長が一段と加速する見通しです。
フジクラといえば、最近は株価が低迷気味で、キオクシアは最高値圏なのに、なぜフジクラは半値に急落したのかなどと囁かれる場面もありましたが、本日の発表によって株価もV字回復の兆しを見せるかもしれませんね。本日の発表が大引け後(16:30)だったこともあり、直前では株価が急落していたものの、PTSでは急騰しています。
本日のフクジラの発表内容について、以下にて詳しく見ていきましょう!!
純利益は2290億円へ急拡大、過去最高益を更新
今回の修正で、2027年3月期の連結純利益予想は従来の1560億円から2290億円へと730億円引き上げられました。前期実績の1571億円に対して約46%増となり、従来予想の減益見通しから一転して大幅増益となる見込みです。
また、売上高は1兆2430億円から1兆4620億円へ、営業利益は2110億円から3100億円へそれぞれ上方修正されました。営業利益は前期比64.3%増という極めて高い成長率となり、フジクラの収益力が新たなステージに入ったことを示しています。
さらに、経常利益予想も2180億円から3160億円へ45%引き上げられ、前期比58.4%増となる見通しです。これにより、従来見込んでいた5期連続の過去最高益更新をさらに大幅に上回る水準となりました。
AIデータセンター投資拡大が想定以上の追い風に
今回の上方修正の最大の要因は、情報通信事業における需要の急拡大です。
フジクラによると、上期において当初計画には織り込んでいなかったハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)からの光コンポーネント製品やデータセンター向け光ファイバーケーブルの大型プロジェクト受注を獲得しました。また、旺盛な需要を背景に販売価格も上昇しており、利益率改善にも寄与しています。
世界的なAI投資競争の激化に伴い、データセンター向け高速通信インフラへの投資は拡大が続いています。フジクラは光ファイバーケーブルや光コネクタなどの分野で高い競争力を有しており、この成長市場の恩恵を直接享受する立場にあります。
今回の修正は、AI関連インフラ投資が単なる一時的なブームではなく、実際の業績として収益に結び付いていることを示した格好です。
懸念されていた水素不足問題も改善
もう一つの大きなプラス材料が、これまで会社側が警戒していた原材料調達リスクの緩和です。
フジクラは前回の業績予想策定時、光ファイバー生産に必要な水素の供給不足が事業拡大の制約になる可能性を織り込んでいました。しかし、その影響が想定よりも軽微にとどまる見通しとなり、生産能力を十分に活用できる環境が整いつつあります。
さらに会社側は、上期に実現した販売価格の上昇と水素供給環境の改善が下期も継続すると見込んでおり、今回の上方修正が一過性ではなく、通期ベースでの収益押し上げ要因になると説明しています。
上期利益予想はほぼ倍増水準へ
業績の勢いは上期予想にも鮮明に表れています。
2026年4~9月期の連結経常利益予想は950億円から1770億円へ86.3%引き上げられました。前年同期比では93.0%増となり、ほぼ倍増に近い利益成長を見込んでいます。これにより、上期ベースでも過去最高益更新の可能性が大きく高まりました。
通常、製造業の業績予想修正は数%から十数%程度にとどまるケースが多い中で、上期利益を800億円以上引き上げる今回の修正は極めてインパクトの大きい内容といえます。
市場期待を上回るサプライズ、株価見直し機運も
フジクラ株は5月中旬に7933円の上場来高値を付けた後、2027年3月期のガイダンスや中期経営計画が市場期待に届かなかったことから大幅な調整局面に入っていました。6月18日の終値は4461円と、高値から4割超下落した水準まで売り込まれていました。
しかし今回の上方修正後の利益水準は、事前のアナリスト予想平均を上回る内容となっており、市場コンセンサスに対してもポジティブサプライズとなりました。
これまで投資家の間では「AI関連需要は強いものの、会社側が慎重すぎる」という見方もありましたが、今回の修正によって需要の強さと供給制約の緩和が確認されたことで、改めて企業価値の見直しが進む可能性があります。
投資家が注目すべきポイント
今回の発表は単なる業績上方修正にとどまらず、フジクラの成長ストーリーそのものを再評価させる内容となりました。AIデータセンター向け光通信需要の拡大、販売価格上昇、水素不足懸念の後退という3つの追い風が同時に作用しており、会社計画は大幅な増額修正となっています。
今後の焦点は、AIインフラ投資の持続性と、光通信分野における高収益体質をどこまで維持できるかに移ります。今回示された営業利益3100億円、純利益2290億円という水準が実現すれば、フジクラは日本の製造業の中でも屈指の成長企業として改めて注目を集めることになりそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Fujikura Raises FY2027 Earnings Forecast as AI Data Center Demand Surges
TOKYO, June 18 — Fujikura Ltd. (TSE: 5803) sharply raised its earnings outlook for the fiscal year ending March 2027, driven by stronger-than-expected demand for optical communication products used in AI data centers.
The company now expects net profit to reach ¥229 billion, up 46% year-on-year, compared with its previous forecast of ¥156 billion. Revenue is projected to rise to ¥1.46 trillion, while operating profit is expected to jump 64% to ¥310 billion. These figures would represent new record highs for the company.
Fujikura said the upgrade was driven by unexpected project orders from hyperscalers—large cloud service providers—for optical components and fiber-optic cable products. Selling prices also improved amid robust demand linked to the global AI infrastructure buildout.
Another positive factor was the easing of concerns over hydrogen supply shortages, which the company had previously identified as a potential constraint on optical fiber production. Management now expects the favorable pricing environment and improved supply conditions to continue into the second half of the fiscal year.
Fujikura also raised its first-half ordinary profit forecast to ¥177 billion, nearly double the level of the previous year, highlighting the strength of demand from AI-related data center investments.
The announcement comes after Fujikura’s shares had fallen sharply following its initial FY2027 guidance in May, which investors viewed as overly conservative despite strong exposure to the AI infrastructure market. The latest upward revision is likely to reinforce confidence in the company’s position as a key supplier to the expanding global AI ecosystem.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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