【衆院選 結果の株価への影響】与党過半数割れ度合いに応じて、3パターン予想してみる

衆議院議員選挙 渋谷第9投票区投票所. 渋谷区文化総合センター大和田/2024年10月27日 撮影:STOCK EXPRESS(Photographer: SHUN) 政治と株価
衆議院議員選挙 渋谷第9投票区投票所. 渋谷区文化総合センター大和田/2024年10月27日 撮影:STOCK EXPRESS(Photographer: SHUN)

本日10月27日(日)は、衆議院議員総選挙投票日
私は、朝の静かなうちに ご近所の投票所(渋谷区文化総合センター大和田)に行ってみました。
混んではいなかったものの、それなりに投票にお越しの方もいました。
投票所の雰囲気って、少しかしこまった気分になり非日常感があって良いものですよね。

衆議院議員選挙 渋谷第9投票区投票所. 渋谷区文化総合センター大和田/2024年10月27日 撮影:STOCK EXPRESS(Photographer: SHUN)

衆議院議員選挙 渋谷第9投票区投票所. 渋谷区文化総合センター大和田/2024年10月27日 撮影:STOCK EXPRESS(Photographer: SHUN)

今夜には投開票が行われ、選挙結果が明らかになるわけですが、我々株主としては「選挙結果が株価に与える影響」が最も気になるところです。なにしろ、今回は世間から自民党への不信感が高まっている風潮があり、与党過半数割れのリスクが想定されています。与党の公示前議席数は、自民 247議席、公明 32議席の合計 279議席。これが過半数の233議席以下になることは濃厚になってきているのです。先日の記事でもお伝えしたように、明日10月28日が「令和のブラックマンデー再来」になる可能性もあるので、株主としてはヒヤヒヤものです。

そこで、想定される3パターンを下記にてまとめてみます。
(与党が過半数割れすることは前提として、”どれくらい割れるのか”の度合いでパターン分けしてみます。)

(1)与党が過半数割れしたものの、数議席不足程度だった場合

過半数は233議席。与党の自民公明で、自民党が200議席弱ほど、公明党が30議席程くらいになると、ギリギリ数議席、5議席程度が不足します。この場合、無所属議員を取り込めば解決できそうですよね。
この場合、確かに石破政権への求心力はやや低下するものの、与党の政権自体は継続されるので、市場には安心感が広がり、株価はやや上昇するのではないでしょうか?なにしろ、先週は、与党の過半数割れのリスクを織り込み、リスクヘッジで株価が下落していたので、一旦逃げていた投資家がまた市場に戻ってくるかと。与党の政策の継続性が見込まれれば、多くの企業が計画を立てやすくなります。

(2)与党が過半数割れし、野党との連立政権を模索せざるをえない場合

パターン(1)のように、数議席足りないレベルではなく、大幅に足りない場合、無所属議員数名をプラスするだけでは足りません。その場合、野党のうちの一部の党と連立を組むことを模索せざるをえなくなります。おそらく、維新国民民主党あたりと組む可能性が高いですかね。
この場合、与党の今までの構想だけでなく、野党の意見を組み入れざるを得なくなるため、政策が揺らぐ可能性が出てきます。先行き不透明な空気となってくるため、株価は大きく下落する可能性が高まるでしょう。市場には不安が不安を呼ぶ傾向がありますから、一時的には想定以上に下落するかもしれません。

また、このパターン(2)の場合の発展形として、与党政権は維持したものの、石破総理が責任を取り、総理交代になる可能性もあるかと。そして、つい先日の自民党総裁選で競り合った高市早苗氏が総理に就任する場合、株価は上昇し始めるかもしれません。ピンチがチャンスに変わる展開。

(3)与党が大幅に過半数割れし、退陣が濃厚となった場合

今回、立憲民主党をはじめ、野党が議席数を伸ばすことが予想されます。自民公明の与党が大幅に過半数割れし、立憲民主党が躍進した場合、石破政権退陣となり、政権交代の可能性が出てきます。(思い出すのは、2009年の選挙。あの時、自民党が119議席で、民主党が308議席で、政権が交代しました。)こうなると、株価は大暴落となる可能性が高まります。政権不安、先行き不透明感が高まりますし、立民党をはじめとした野党には金融所得に対する増税を志向している党が多いわけですから、投資家が日本の株式市場から逃げ出す可能性が出てきます。
こうなると、「令和のブラックマンデー」再来となるでしょう。今回は、8月6日の時以上の暴落となってしまう可能性もあると思います。

さてさて、選挙結果はどうなるでしょうか?
最近は、開票と同時に結果が判明することが多いですから、そのタイミングに緊張感マックスです(汗。時間は、午後8時。注視していきたいと思います。

(追加)与党過半数割れは確実に!争点は”どの党と連立を組めるか”

さてさて、夜8時をまわり、さらに9時をまわりました。
現時点で、与党過半数割れは確実なものとなってまいりました。

<現時点での予想獲得議席>

・自民党:184
・公明党:25
・自民非公認:2

・立憲民主:161
・維新:36
・国民民主:27
・共産:9
・れいわ:7


与党(自民:184 + 公明:25)に自民非公認の2を加えると、211議席。
過半数の233議席まで、22議席足りません。
そこで、上記「パターン(2)」でお伝えしたように、
野党と連立を広げる必要が出てきます。
維新か国民民主のどちらか1党と組めれば、過半数を満たします。
果たして、組んでくれるかどうか…
国民民主は”連立を組まない”と明言しておりますが。

逆に、立憲民主党が与党以外のすべての党と連立してしまうことも…?
ただ、野党すべてが連立を組むことも難しいでしょう。

維新、国民民主の動きに熱視線が集まりそうです。

ということで、
私の予想のパターン(2)になる可能性が濃厚となってまいりました。
場合によっては、(3)も?

いずれにしても、パターン(1)は無くなったわけで、
明日は、一旦「株安・円安・債権安」のトリプル安になる可能性が高まってまいりました。
「令和のブラックマンデー再来」は”当確”と言っていい状態に近づいてきましたね(汗。

<追伸>
果たして、翌朝、どうなったのか?
このお話の続きは、
▼翌朝の記事にて書いております。是非、ご覧くださいませ!!
https://stockexpress.jp/election20241028/

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PROFILE

【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
語り手は、SHUN
渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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