バフェット、日本の商社株を保有し続けていた!三菱商事株価に復活の兆し!?

バフェット、日本の商社株を買い増しに意欲!三菱商事株価に復活の兆し!? 三菱商事

世界三大投資家として有名な投資家 Warren Buffettウォーレン・バフェット)氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが2月22日、毎年恒例の「株主への手紙」を公表しました。この”手紙”にて、バフェット氏は日本の5大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)への投資拡大に意欲を示しました。以前は各社の株式保有上限を10%未満としていましたが、上限を適度に緩和することで5大商社が合意したこと、さらには、時間の経過とともに持ち分比率はいくらか上昇することになることを明らかにしたのです。

「株主への手紙」とは日本でいうところの「株主通信」のようなもので、株主に対するコミットメント的な意味合いを持つものですから、信憑性は高いと思います。
バフェット氏の「株主への手紙」といえば、毎年世界中から注目が集まる恒例行事のようになっています。昨年の”手紙”では、保有する日本の5大商社の株主還元や役員報酬を称賛。翌営業日に三井物産株や三菱商事株が最高値を更新したことも記憶に新しいところです。

その後も、日本の5大商社株の株価は急騰を続けたものの、5月頃をピークに右肩下がりの状況。毎日、三菱商事株の低迷ぶりがSNSを騒がせる状態になっています。一時は、あまりの低迷ぶりに、「バフェット氏が日本の商社株を売却するのでは?」との懸念も広がったほどです。しかし、今回の”手紙”での彼の発言を見る限り、まだ保有しているようですし、さらに買い増しが予想されるので、市場の投資家の考えも変わるのではないでしょうか?

私自身、商社株の低迷をチャンスとしてとらえ、三菱商事株をすこしずつ保有始めたので、この”手紙”は朗報です。三菱商事株価にも復活の兆しが見えてきたかもしれません。

三菱商事株式会社 本社ビル(三菱商事ビルディング 〒100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号)2024年11月29日/(C) 撮影:STOCK EXPRESS編集部 (Photographer: SHUN)

三菱商事株式会社 本社ビル(三菱商事ビルディング 〒100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号)2024年11月29日/(C) 撮影:STOCK EXPRESS編集部 (Photographer: SHUN)

市場では、日経平均先物が急落しており、3連休明けの火曜日は「ブラックマンデー」ならぬ「ブラックチューズデー」になるかも、と怯えている投資家もいる中、結果は果たしていかに…

なお、バフェット氏が保有比率を上げると仰っている日本の5大商社株の保有比率と金額について、現状把握できているものを下記にて掲載。

1位:伊藤忠商事:9兆7,328億円(7.47%)
2位:三菱商事:9兆5,753億円(8.31%)
3位:三井物産:8兆661億円(8.09%)
4位:住友商事:3兆9,288億円(8.23%)
5位:丸紅:3兆8,023億円(8.30%)


そして、以下にバフェット氏の「株主への手紙」の要点をご紹介します。

A small but important exception to our U.S.-based focus is our growing investment in Japan.
(小さいながらも重要な例外は「日本への投資の拡大」です。)

It’s been almost six years since Berkshire began purchasing shares in five Japanese companies that very successfully operate in a manner somewhat similar to Berkshire itself.
(バークシャーが日本企業5社の株式を購入し始めてから約6年が経ち、これらの企業はバークシャー自体とやや似たやり方で非常にうまく運営されています。)

The five are (alphabetically) ITOCHU, Marubeni, Mitsubishi, Mitsui and Sumitomo. Each of these large enterprises, in turn, owns interests in a vast array of businesses, many based in Japan but others that operate throughout the world.
(5社は(アルファベット順)伊藤忠商事丸紅三菱商事三井物産住友商事です。これらの大企業はそれぞれ、膨大な数の企業の権益を所有しており、その多くは日本に拠点を置いていますが、世界中で事業を展開している企業もあります。)

Berkshire made its first purchases involving the five in July 2019. We simply looked at their financial records and were amazed at the low prices of their stocks.
(バークシャーは2019年7月に5社を含む最初の買収を行いました。私たちは単に彼らの財務記録を見たが、その株価の安さに驚きました。)

As the years have passed, our admiration for these companies has consistently grown.
(年月が経つにつれて、これらの企業に対する私たちの賞賛の気持ちは一貫して高まっています。)

Each of the five companies increase dividends when appropriate, they repurchase their shares when it is sensible to do so, and their top managers are far less aggressive in their compensation programs than their U.S. counterparts.
5 社はそれぞれ、適切な場合には増配し、賢明な場合には自社株を買い戻しており、経営トップは米国の同業他社に比べて報酬プログラムに対してはるかに積極的ではありません。)

Our holdings of the five are for the very long term, and we are committed to supporting their boards of directors.
当社の 5 社の保有は非常に長期的なものであり、当社はそれらの取締役会をサポートすることに尽力しています。)

From the start, we also agreed to keep Berkshire’s holdings below 10% of each company’s shares. But, as we approached this limit, the five companies agreed to moderately relax the ceiling.
Over time, you will likely see Berkshire’s ownership of all five increase somewhat.
(我々は当初から、バークシャーの保有株を両社株式の10%未満に抑えることにも合意していました。しかし、この上限に近づくにつれ、5社は上限を緩やかに緩和することで合意しました。 時間の経過とともに、バークシャーによる 5 社すべての所有権が多少増加することになるでしょう。)

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PROFILE

【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
語り手は、SHUN
渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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